2016年後半のトヨタの新車を振り返る
2016年後半のトヨタの新車を振り返ると以下の通りとなります。
2016年11月9日 bB&ラクティス後継車のトールワゴン「ルーミー」が新発売
トヨタbBはモデルチェンジすることなく2016年7月29日に、ラクティスは8月31日にカタログ落ちすることになりました。
そのラクティス、bBの後継車となる小型トールワゴン「ルーミー」が11月9日に発売されます。
生産はダイハツが請け負い、ダイハツのパッソとコンポーネンツが共用されます。
搭載されるエンジンには、1.0ℓ直列3気筒ターボエンジンを採用し、絶好調であるライバルのスズキのソリオに真向に勝負を挑むことになります。
ルーミーは、トヨタ全店はもちろんのこと、ダイハツそしてスバルの店舗でもそれぞれ名称を変えて発売されます。
2016年11月22日 マークXがビッグマイナーチェンジ
トヨタの上級セダンのマークXが現行型で2度目となるビッグマイナーチェンジを実施しました。
今回の改良のメインは、衝突回避支援パッケージのトヨタセーフティセンスPの搭載で、新型マークXの全グレードにトヨタセーフティセンスPが標準装備されることです。
そして賛否両論のあったデザインの大幅改良も行い、あと数年この現行モデルで戦う見通しです。
ただ、今後フルモデルチェンジをする見通しが立っておらず、次期モデルの発売がない可能性が高まっており、今回が最後の大型改良となる可能性があります。
2016年12月14日 新型クロスオーバーSUVのC-HRが発売
世界的にSUVブームとなる中、トヨタが自信を持って新たに発売させたのがC-HRです。
元々、4代目プリウスのSUVバージョンと見られていましたが、次世代感のあるカッコいいエクステリアに質感の高いインテリア等々、そのクラスを越えた出来栄えに事前評価も高く期待度の高い新型車です。。
- 新世代プラットフォームTNGA採用
- 電動パーキングブレーキ採用
- トヨタセーフティセンスP採用
- 1.2ℓ直列4気筒ターボエンジン採用
- 1.8ℓ直4列気筒ハイブリッドシステム採用
といった至れり尽くせりな充実した内容から、今後トヨタでもイチオシの車になることは必須で、新型プリウスPHVと共に、これからのトヨタを引っ張っていく車になることが期待されます。
トヨタ自動車 2017年の新型車・モデルチェンジ最新情報
2017年1月 ヴィッツにハイブリッドモデルが登場
コンパクトカーのヴィッツがマイナーチェンジを実施して、新型のハイブリッドモデルが新たにラインナップされることになりました。
燃費性能はアクアに近い性能であり、デザインに関してもリアを中心に改良が行われました。
2017年2月15日 プリウスPHVがフルモデルチェンジで2代目に
プリウスPHVのフルモデルチェンジは、元々2016年秋に予定されていましたが、諸事情により延期されていました。
そしてついに、2017年2月15日に発売されます。
今回のモデルチェンジで2代目となる新型プリウスPHVは、先代モデルの反省点を最大限に生かして、
・ノーマル型プリウスとのデザインの差別化を徹底
・短かったEVモードの走行距離を現行の倍以上の61kmへ
といった改良を施しています。
それだけではなく、その他も11.6インチの大型ナビゲーションディスプレイを採用したり、徹底した静粛性や乗り心地の向上を図るなど相当力の入った開発がされており、もはやノーマルプリウスの派生車におさまらず、こちらが次世代プリウスの本命とさえ言われている程です。
それもそのはず、今後トヨタはハイブリッドにとってかわってPHV搭載車を中心に発売していく見通しで、新型プリウスPHVはまさに、トヨタの新たな一歩となる存在になります。
2017年5月12日ピクシスエポックをフルモデルチェンジ
軽乗用車のピクシスエポックが全面改良され、先進安全装備として衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」が採用されました。
2017年6月8日 ハリアーがビッグマイナーチェンジ!
トヨタで人気のSUV ハリアーが2017年初夏にビッグマイナーチェンジを実施。
「Toyota Safety Sense」に加え、2.0リッターダウンサイジングターボ搭載が今回の目玉となります。
今回のMCは、全車速ACC対応や電動パーキングブレーキ搭載等、相当力の入った内容となりました。
2017年6月19日 アクアがマイナーチェンジ
フルモデルチェンジの時期がせまるアクアですが、現行型最後となる可能性が高いマイナーチェンジが2017年6月19日に実施。
今回のMCでは、燃費性能を引き上げライバルの日産ノートe-POWERを上回る数値を実現させました。
またSUVスタイルの従来型「X-URBAN」が見直されて、新グレード「Crossover」が設定された所もポイントです。
2017年7月3日 ヴォクシー、ノア、エスクァイアがビッグマイナーチェンジを実施
トヨタの大人気ミニバンであるヴォクシーとノア、エスクァイアが2017年7月3日にビッグマイナーチェンジを実施。
デザインが大幅変更され、Bi-Beam LEDヘッドランプといった装備が採用されました。
2017年10日 カムリハイブリッドがフルモデルチェンジ
カムリハイブリッドが2017年7月10日に、フルモデルチェンジを実施。
10代目となる新型カムリハイブリッドには、4代目プリウスから採用されたTNGAのCプラットフォームよりもワンクラス上のKプラットフォームが初めて採用され、スポーツセダン志向を高めることから、デザインもクーペルックになりました。
日本では、先代カムリハイブリッドと同じく、ハイブリッドモデル専用車となり、そのハイブリッドシステムは、4代目プリウス同様の大幅に改良が施されたTHSⅡが採用されています。
2017年7月20日 ランドクルーザーが一部改良
今回の改良でオート格納機能のあるサイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー等が採用されました。
2017年9月12日 ランドクルーザープラドがマイナーチェンジ
2009年から発売されている現行型の4代目ランドクルーザープラド。
2013年に一度マイナーチェンジを行い、2015年にはディーゼルモデルが約8年ぶりにプラドにラインナップされたことは記憶に新しい所。
そんなランドクルーザープラドが、2017年9月12日に現行モデルで2度目となるマイナーチェンジを実施。
内容としては、トヨタセーフティセンスの搭載に加え、エクステリアのデザイン改良も行われました。
2017年9月12日 新型ハイラックス発売
5人乗りのピックアップトラック「ハイラックス」の新型モデルが13年ぶりに日本で発売されました。
2017年10月11日 カローラをマイナーチェンジ
カローラフィールダーとカローラアクシオがビッグマイナーチェンジを実施。
デザインの変更と共に、安全装備を充実化。
フルモデルチェンジ前の最後の大幅改良となる可能性が高い。
2017年10月23日 新型タクシー「JPNタクシー」が発売
タクシー界の歴史を塗り替えるといっても過言ではない、ミニバン型の新型タクシー「JPNタクシー」が2017年10月23日に発売されました。
2017年11月21日 プリウスαを一部改良
プリウスαを一部改良し、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が全車標準装備されました。
また新ボディカラーとして「ダークレッドマイカメタリック」、「スティールブロンドメタリック」を追加設定。
2017年12月1日 ハイエースを一部改良
ハイエースとレジアスエースが一部改良され、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備化。
また、ディーゼルモデルには2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」が採用された。
2020年を目途に高速道路での自動運転可能な車を発売
トヨタは、高速道路での自動運転を2020年頃の実用化を目指しています。
<トヨタの自動運転のコンセプトムービー>
すでに高速道路での合流、車線維持、レーンチェンジ、分流といった実験も行われており、その実用化には期待せずにはいられません。
2020年と言えば東京オリンピックが開催される年ですが、この年には高速道路で自動走行する車が世界に向けて大いにアピールされるかもしれませんね。
電気自動車(EV)市場にも本格参入の見通し
また、トヨタは、2020年までに電気自動車(EV)の量産体制を整え、EV市場に本格参入することを検討していることが2016年11月7日に明らかとなりました。
ジュネーブモーターショー2017では、さっそく小型EVコンセプトモデルとして「TOYOTA i-TRIL」を公開しました。

TOYOTA i-TRIL
また、東京モーターショー2017ではモビリティ社会の未来像を具現化したコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i」が公開されています。
さらにトヨタと包括提携しているマツダも、EVの開発を進めると表明しており、今後の動向に注目が集まります。
<追記>
2017年11月17日に、トヨタブランドのEV(電気自動車)を2020年に中国で導入することが発表された。
トヨタの新車情報について、また新しい情報が入れば更新します。