トヨタ自動車から新型タクシーとして「JPNタクシー」の最新情報を本記事では紹介します。
このJPNタクシーは、ミニバン形状で乗降性が優れており、これまでのタクシーとは大きく異なる次世代のタクシーとして注目されています。
今回は次世代タクシーとなるトヨタのJPNタクシーについて詳しく見ていきましょう。
トヨタ 新型JPN TAXI(ジャパンタクシー)最新情報!2019年一部改良情報
ジャパンタクシーは、2019年3月15日に一部改良を実施しました。
今回の改良によって、車いす乗降改善に対応し、スロープ設置から車いす固定などにかかる時間を3分程度に短縮されています。
さらにToyota Safety Senseのプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知機能を追加する等といった改良も行われています。
以下は、JPNタクシーが市販化に至るまでの記事を掲載しています。
JPN TAXI Conceptを市販化へ
トヨタは2013年に開催された東京モーターショーにて次世代タクシーのコンセプトモデルとしてミニバン型のLPGハイブリッド車の「JPN TAXI Concept」を公開していました。
JPN TAXI Concept
このJPN TAXI Concept の市販化モデルがついに2017年販売を開始することとなりました。
コンフォートから世代交代するトヨタの次世代タクシー
トヨタのタクシーと言えば、これまでコンフォートが主流でした。
JPNタクシー(ジャパンタクシー)の外観(エクステリア)デザイン
次世代タクシーとして市販化されるJPNタクシーの外観デザインは以下の通りとなります。
JPNタクシーは、タクシーならではの機能と、一目でタクシーと認識でき、長期で流行に左右されないデザインとなっています。
フロント
クラウン(クラウンセダン、クラウンコンフォート、コンフォート)のヘリテージを引き継ぎながらもモダンな表情が表現されています。
フロントグリルには、横基調の格子をモチーフとし、面を強調したラジエーターグリルを採用。
ヘッドライトについて
- 標準グレード「和」のヘッドランプはハロゲンタイプを採用
- 上級グレード「匠」は、Bi-Beam LEDヘッドランプとポジションランプ、ターンランプを一つのユニットに見せている
サイド
大開口リヤスライドドアを基軸にした開放感のあるデザインが採用されました。
大きな窓を採用することで、外の景色をお客様が満喫できるようになっています。
リヤ
バックドアに厚みを持たせたノッチ形状を採用。
JPNタクシーのボディサイズ
JPNタクシーのボディサイズは以下の通りです。
JPNタクシーボディサイズ
- 全長 4,400㎜
- 全幅 1,695㎜
- 全高 1,740㎜
これは、コンフォートの全長4,590mm、全幅1,695mm、全高1,515mmよりも、全長が190mm短く、またミニバンということもあって全高が225mm高いサイズとなっています。
乗車定員は5名となります。
JPNタクシーのボディカラー
JPNタクシーのボディカラーには以下の3色が設定されています。
匠 (深藍)
匠 (ブラック)
匠 (スーパーホワイトⅡ)
シエンタの実質タクシーモデル!?
実は、このJPNタクシーは、現行型シエンタと並行して開発されており、プラットフォームも共有されたものとなっています。
ただ、タクシー仕様として外装・内装共にふさわしい専用モデルとなっています。
JPNタクシー(ジャパンタクシー)の内装(インテリア)デザイン
JPNタクシーの内装(インテリア)は、
- 客室は:多くの人が快適に利用しやく過ごせるおもてなし空間
- 運転席:プロの仕事場としてふさわしい機能的な空間
の実現が図られています。
客室空間
特徴
- 大開口リヤスライドドア(開口幅720mm、開口高1,300mm)や低床フラットフロア(乗り込み高さ320mm)採用
- お客様の乗降性を向上させるアシストグリップ採用
- リヤスライドドアから車いすのまま乗降できて、隣に介助者が座ることができるデザイン採用
- 横移動しやすいフラット形状シート採用
- ベルトリーチャー
- LED照明付のリヤシートベルトを設定してやるでもバックルの位置が一目で分かる
- 高い静粛性実現の為に高遮音性ガラスや吸・遮音材を最適配置
- 運転席と助手席のエアコン吹き出し口にナノイー採用
- 天井内にサーキュレーターを設定(上級グレード「匠」)の場合
運転席の特徴
特徴
- 配車システム、空調といった運転手が操作する機器はドライバー席右前へ配置
- ナビゲーション画面、料金メーター等は、お客様にも見えるセンター位置へ設置
- ハザードスイッチをステアリングホイール右側に設置
- ステアリングホイール前に機器類を収納するスペースを確保
- お客様から見えにくい位置にお客様から見えにくい位置に配置
ラゲッジルームの特徴
特徴
- スーツケースは平積み2個分収納可能
- ゴルフバックは4個分収納可能
- バックドアを開閉するために必要な後方スペースは、560mm(スーツケース1個分)
次世代タクシーにふさわしい使い勝手の高さに注目
これまでのタクシーに関しては、
- 後席の中央が狭い
- 臭いがする等、衛生面で不安がある
- 乗り降りしづらい場面がある
- 古いくさいイメージがまとっている
といったデメリットがありました。
JPNタクシーでは、次世代タクシーとしてこれらのデメリットを克服して、利用者はもちろんタクシードライバーを含めて多くの人が満足のできるタクシーとして開発されています。
JPNタクシーのパワートレインに新開発LPGハイブリッドシステム
JPNタクシーには、新開発されたLPGハイブリッドシステムが採用されています。
エンジン
エンジンには、直列4気筒 1.5リッターLPGエンジン(1NZ-FXP )を採用。
これにモーターを組み合わせたリダクション機構付のTHSIIを採用しています。
スペック
JPNタクシーのスペックは以下の通りです。
スペック
- エンジン最高出力54kW(74PS)/4800rpm
- エンジン最大トルク111Nm/2800-4400rpm
- モーター最高出力:45kW(61PS)
- モーター最大トルク:169Nm
駆動方式
駆動方式は2WD(FF)のみとなります。
サスペンション
JPNタクシーは、タクシー用に設計されたサスペンションとなっており、フロントにマクファーソンストラット式コイルスプリング(フロント用)、リヤにトレーリングリンク車軸式コイルスプリング(3リンク)がさいようされています。
次世代タクシーがミニバンになることのメリット
JPNタクシーが次世代タクシーとして、これまでのタクシーよりも快適となっている部分としては、
- 身長が180cm以上の人でも頭上や足元に余裕のある室内空間
- 後ろの席の足元にFRセダンであるトンネルがなく移動が楽な低床フラットフロアになっている
- 左のリアドアが電動スライドに対応している為、乗り降りが快適に(右のリアドアはヒンジドアとなっている)
というミニバンならではのメリットが得られるようになりました。
また、リアのハッチゲートは、上開き式ゲートが採用されており、9.5インチのゴルフバッグを4つ積むことができる容量となっています。
JPNタクシーの安全装備にトヨタセーフティセンスCを搭載
JPNタクシーの安全装備として「トヨタセーフティセンスC」が搭載されています。
トヨタセーフティセンスCの機能
- プリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
- 先行車発進告知機能
また、6つのSRSエアバッグを標準装備。
アクセルの踏み間違いによる衝突被害軽減に寄与する「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)」に関してはオプション設定となります。
トヨタは、2018年以降の新型車に、第2世代トヨタセーフティセンスを導入させているため、今後JPNタクシーにもマイナーチェンジ等での新トヨタセーフティセンスを期待したい所。
JPNタクシー(ジャパンタクシー)の価格について
JPNタクシー(ジャパンタクシー)の価格は次の通りです。
販売価格
- 和(なごみ)グレード:3,277,800円
- 匠(たくみ)グレード:3,499,200円
JPNタクシー(ジャパンタクシー)の発売日&コンフォート生産終了
JPNタクシー(ジャパンタクシー)は、2017年10月23日からすでに発売開始となっています。
タクシー車両「コンフォート」は、2018年1月末で生産終了となりました。
タクシーの世界観が一気に変わり始めるので今後が楽しみですね。
JPNタクシーに関する最新情報が入れば、またお伝えします。