三菱自動車のミニバンのデリカD5のモデルチェンジに関する最新情報を本記事では紹介します。
デリカD:5は、「スーパープレジャーRV」のコンセプトのもと、アウトドアに強いイメージを確立させた「デリカ スペースギア」の後継車種としてデビューしてから早10年。
いよいよ2019年に大型改良としてビッグマイナーチェンジが行われます。
それでは、新型デリカD:5のモデルチェンジの変更点に関する最新情報を見ていきましょう。
新型デリカD5最新情報!モデルチェンジの変更点
新型デリカD5のモデルチェンジによる変更点をご紹介します。
新型デリカD5 モデルチェンジ後の外観(エクステリア)デザイン
ダイナミックシールド採用
新型デリカD5は、モデルチェンジでフロントマスクにダイナミックシールドを採用。
これによって、アルファード/ヴェルファイアやエルグランドのようなワイルドな顔つきとなります。
マルチLEDヘッドライト採用
ヘッドライトに縦に多灯LEDを配置したマルチLEDヘッドライトを採用。
照射機能を向上させてまぶしくない高さに配慮されています。
ポイント内側にハイビーム4灯、外側にロービーム5灯
リアのコンビランプは一直線の横型デザイン採用でキープコンセプト
新型デリカD5のリアコンビネーションランプには、モデルチェンジ前同様にリヤゲートガーニッシュと連続性を持たせた横型の一直線のデザインを採用しており、キープコンセプトとなります。
ボディカラーにエメラルドブラックパール追加
新規開発されたボディカラーの「エメラルドブラックパール」が追加されました。
新型デリカD5のテーマカラーには2トーンの「エメラルドブラックパール×アイガーグレーメタリック」を採用。
新型デリカD5のボディサイズ
ボディサイズ
- 全長:4,800mm
- 全幅:1,795mm
- 全高:1,875mm
- ホイールベース:2,850mm
新型デリカD5 モデルチェンジ後の内装(インテリア)情報
新型デリカD5の内装はインストルメントパネルのデザインが一新されて、力強いサバ杢柄の立体木目インパネが採用されます。
ポイント三菱自動車のインストルメントパネルに採り入れているコンセプトの「Horizontal Axis(ホリゾンタルアクシス)」に基づいて走行時に車体姿勢が掴みやすてワイド感に寄与するインストルメントパネルとなっている
また、手が触れる部分に関しては、ステッチが施されたソフトパッドを採用。
メーターパネルには、マルチインフォメーションディスプレイとして4.2インチのカラー液晶モニターを搭載し、e-Assist等の情報をカラー表示。
さらにワイドセンターパネル採用によって、専用の10.1インチのナビ(DELICA D:5オリジナル10.1型ナビゲーション)を装着する事が可能となっています。
他には、左右独立温度コントロールフルオートエアコン&リヤマニュアルクーラーや、スイッチを2度押しすることで電動スライドドアを閉めて施錠される「クローズ&ロック機能」等も採用されています。
静粛性対策もあり遮音ガラスをフロントウィンドシールドに採用や遮音材をフロアカーペットに追加するなど防音性能強化が図られている。ディーラーオプションのフロアマットにも、吸音機能が追加されている。
新型デリカD5にアーバンギア(URBAN GEAR)グレード
新型デリカD5には、アーバンギア(URBAN GEAR)というグレードを設定。
URBAN GEARに関しては、フォーマルな都会的スタイルとなり、縦型のLEDヘッドライト等が採用された洗練されたモダンなイメージのモデルとなります。
アーバンギアのポイント
- ソリッドでクリーンな専用デザインのフロントメッキグリル
- ワイド感と安定感のあるフロントバンパー、ドアガーニッシュ採用
- 洗練されたイメージとなるクリアのリヤゲートガーニッシュを採用
- マフラーの切り欠きを廃したリヤバンパー採用
- 内装はバール杢を再現
新型デリカD5 モデルチェンジ後のパワートレイン情報&燃費性能
エンジンはディーゼルのみ
今回モデルチェンジするのは、ディーゼルエンジンモデルのみとなります。
新型デリカD5は、2.2Lクリーンディーゼルエンジンと新開発された8速スポーツモードA/を組み合わせたシステムを採用。
新型デリカD5のエンジンには、有害物質(NOX)を無害化させる尿素システムが採用されます。
ポイント
- 現行車に対して2.2Lクリーンディーゼルエンジンは最大トルクを5%向上
- デュアルピニオンタイプの電動パワーステアリングを採用(ラック&ピニオン式からの変更)
スペック
- 最高出力:107kW(145PS)/3,500rpm
- 最大トルク:380Nm(38.7kgfm)/2,000rpm
- JC08モード燃費:13.6km/L
ガソリンモデルは旧型を併売
直列4気筒SOHC 2.0リッターエンジンを搭載したガソリンエンジンタイプは、モデルチェンジ前のモデルが継続してラインナップされます。
トランスミッションに8速のAT採用
新型デリカD5は、モデルチェンジでトランスミッションが8速のAT(オートマチックトランスミッション)を採用。
新型デリカD5 モデルチェンジ後の先進安全装備e-Assistについて
新型デリカD5は、モデルチェンジで予防安全技術「e-Assist」を新規採用して以下の先進安全装備が採用されました。
新型デリカD5に採用される安全装備
- 衝突被害軽減ブレーキ[FCM]
- 車線逸脱警報システム[LDW]
- オートマチックハイビーム[AHB]
- 全車速対応のレーダークルーズコントロールシステム[ACC]
- 後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]
新型デリカD5 フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ扱い
今回のデリカD5のモデルチェンジは、フルモデルチェンジではなくビッグマイナーチェンジ扱いとなります。
新型デリカD5 モデルチェンジ後の価格・金額
新型デリカD5 モデルチェンジ後のメーカー希望小売価格は約385万円~約425万円(消費税込)の予定です。
新型デリカD5の発売時期は2019年2月頃
モデルチェンジした新型デリカD5の発売時期は2019年2月頃が有力となっています。
ここからは、これまで噂されていたデリカD5のフルモデルチェンジ情報を掲載しています。
デリカD5が2019年にモデルチェンジへ!
三菱自動車がデリカD:5のフルモデルチェンジを示唆したのは、2016年2月開催の「2015年度第3四半期 決算説明会」です。
そこで2017年度にデリカD:5の次期モデル投入について触れられたのです。
元々は、2017年内の発売見込みでしたが、燃費不正問題や日産との提携等の影響から、当初よりも発売時期が延期されたと見られています。
ここからは、次期デリカD5の予想情報を記載します。
次期デリカD5のフルモデルチェンジ予想情報
新型デリカD5のエクステリア(外観)デザインについて
新型デリカD:5のデザインは、東京モーターショー2013にて公開されたコンセプトカーの「MITSUBISHI Concept AR」をベースに開発されていると見られていました。
その通りだと、次期デリカは、よりSUVとミニバンを融合したデザインとなります。
次期デリカD:5のコンセプトデザイン候補
次期デリカD:5のコンセプトとなるMITSUBISHI Concept ARのその他画像はこちらになります。
MITSUBISHI Concept ARは、6人乗りのコンパクトMPVとして位置づけられています。
ボディーサイズは、
- 全長4,350mm
- 全幅1,780mm
- 全高1,690mm
XM Conceptにも注目が集まる
さらに、インドネシアモーターショー2016で公開された「MITSUBISHI XM Concept」にも注目が集まっています。
【MITSUBISHI XM Concept】
さっきのコンセプトARを進化させたデザインを彷彿させ、また三菱のデザインアイデンティティであるダイナミックシールドが採用されている所がポイントです。
ダイナミックシールドとは?
ダイナミックシールドとは、三菱自動車のフロントフェイスデザインで採用されている新デザインコンセプトのこと。
実際にダイナミックシールドが採用されている市販車がこちら
一目で三菱自動車と分かるようにするところがポイントです。
内装デザイン
また、XM Conceptの内装デザインは次の通りとなっています。
次世代感のある水平基調のインストゥルメントパネルがカッコ良さを引き立てています。
ちなみにXM Conceptに関してはその後、市販モデルと見られる2017年7月にインドネシアにて「次世代クロスオーバーMPV」として7人乗り新型ミニバンのエクスパンダ―が発表されています。
次世代クロスオーバーMPV エクスパンダ―
ミニバンとSUVを融合させたというコンセプトという所も似ており、次期デリカD:5は、このエクスパンダ―に近いデザインになる可能性も考えらえます。
- 全長4,700mm
- 全幅1,800mm
- 全高1750mm
となります。
ボディ本体には、アルミ素材が多用され、軽量化される可能性も出てきています。
新型デリカD:5のパワートレインについて
新型デリカD:5のパワートレインについては、クリーンディーゼルモデルが中心となる見通しです。
新型デリカD:5のクリーンディーゼルエンジンには、
- 海外専売となっているSUVのパジェロスポーツに搭載されている直列4気筒2.4リッターのディーゼルターボエンジン
- 現在の2.2リッターディーゼルターボエンジンの継続
の可能性が取りざたされてきましたが、後者の現行の2.2リッターディーゼルターボエンジン(4N14型ディーゼルエンジン)の継続が有力となります。
<現行の4N14型ディーゼルエンジンのスペック>
・最高出力:148PS/3,500rpm
・最大トルク:360N・m/1,500-2,750rpm
AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)
また、アウトランダーで好評のAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)等のオフロードに関する機能も搭載が予想されます。
AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)とは?
ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などの情報からドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、ドライバー操作に忠実な車両挙動となるよう左右輪間の駆動/制動力を制御するシステムです。車両に働くヨーモーメントを最適に制御することができるため、高い旋回性能と走行安定性を実現。AYCを構成する制御機構は、車両の特徴に応じて適切に設定。
【三菱公式サイトより】
新型デリカD5は安全装備強化!e-Assist搭載の見通し
安全装備として、現行型は自動ブレーキさえ搭載がないという遅れ気味ですが、2017年にマイナーチェンジしたアウトランダー同様の最新モデルのe-Assist搭載がされる可能性が非常に高いです。
新型デリカD:5の予想価格は?
フルモデルチェンジ後の新型デリカD:5の予想価格は、350万円スタートとなります。
次期デリカ フルモデルチェンジ後の名称はデリカD:6になるのか!?
どうしても気になるのが、次期デリカの名称。
デリカD:5は、デリカシリーズの5代目ということもあってD:5という名称が与えられました。
そう考えると、次期モデルはデリカD:6になるのではと一見思えますよね。
現状では未だ発表されていませんが、私としてはデリカD:5の第2世代モデルが出ると考えれば、デリカD:5のままだと思います。
また、デリカD:2、D:3、D:5と現在発売されていますが、D:5の名称は、”ミニバンシリーズのラージサイズカテゴリーも示す”とも公式で発表されています。
これを踏まえると、今後D:6、D:7、D:8というようになっていくとは思い難い所。
ちなみに、三菱が日産の傘下に入ったことから、セレナをデリカD:6、エルグランドをデリカD:7のようにして発売も期待したい所。
デリカD5 約10年ぶりのフルモデルチェンジに期待
現行デリカD:5が発売された2007年1月31日からすでに10年が経過しています。
それだけに、三菱ファンにとっても次期デリカへの期待は非常に高い所。
苦境に立たされている三菱にとって、命綱となるSUVの技術を活かした次期デリカへの意気込みは相当強いものとなります。
ランエボの生産終了以降、暗いイメージが続く三菱ですが、エクリプスクロスと共に、次期デリカで再び明るい時代取り戻すことを期待したいですね!
新型デリカD:5のフルモデルチェンジに関する最新情報が入れば、追ってお伝えします。
>>RVRが2017年にマイナーチェンジ!ダイナミックシールド採用
ここからは、デリカD:5の歴史と魅力を振り返ります。
三菱異色のミニバン デリカD:5!クリーンディーゼルターボに注目
デリカD:5と言えば、ミニバンの快適性はもちろん、本格的な四駆性能を備えた、アウトドア好きにはたまらないミニバンです。
三菱車の中でも非常に人気が高く、他メーカーのミニバンでは類を見ない唯一無二の存在だけに、次期モデルにも注目が集まっています。
なぜ、そこまでデリカD:5は魅力なのか。
それについては、こちらで歴史と共に解説してみました。
三菱 デリカD:5の歴史(歴代モデル)と魅力を解説!
三菱自動車の看板車種であり、ロングセラーとなっているデリカD:5。
SUVゆずりの本格4WD性能を備えたオフロード走行にも強いオールラウンダーミニバンとして支持を集めています。
そんなデリカD:5の歴史を辿ると、ルーツとなるのが1979年に発売されたデリカスターワゴンに行きつきます。
デリカD5のルーツ!デリカスターワゴンという存在
デリカという名の車種は、もともと1968年に600kg積トラックとして発売されたのが初めとなります。
そして、1979年に1BOXワゴンとして発売されたデリカスターワゴン。
<※画像は2代目デリカスターワゴン>
当時は、四駆の車と言えば、ジープを代表に実用的なオフロード車が主流だったため、オフロードに適した4WDの1BOXワゴン登場に、世間をアッと驚かせました。
その後、1986年にモデルチェンジした2代目では、当時RVブームだったこともあり、デリカスターワゴンは全盛期を迎えます。
つまり日本のオフロードに強いバンの源流はここから始まったとも言えます。
ちなみに、デリカの名称の由来は、”荷物を運ぶ車(デリバリ・カー)から生まれた名前”と公式に発表されています。
そして、このスターワゴンを継いだのがデリカスペースギアになります。
このデリカスペースギアこそが、まさにデリカD:5の前身となる車になるのです。
デリカD5の前身モデル!デリカスペースギア
デリカスペースギアは、2代目パジェロをベースにスーパー・プレジャー・RVをコンセプトに開発され、1994年にデビューしました。
デリカスペースギアは、実質デリカスターワゴンの後継モデルとなりますが、デビュー時は、デリカスターワゴンの追加設定というような位置づけでした。
- 3リッターV6エンジン
- 2.4リッターの直4エンジン
- 2.8リッターのディーゼルターボエンジン
- 2.5リッターのディーゼルターボエンジン
の4種類がラインナップ。
これは、当時RVとして絶大な人気を誇っていたデリカシリーズだからこそ実現できたと言えるでしょう。
ちなみに、スターワゴンやスペースギアのフロントデザインって深海魚みたいにパカッとなってる部分が何なのか気になりませんか?
これは、カンガルーバーと言います。
RVブームの時代の車には人気でよく装備されていたのですが、カンガルーバーは、元はオーストラリアが発祥となる自動車用装備になります。
カンガルーなどの野生動物と接触する事故が多いことから、ぶつかったときの自動車のダメージ軽減をさせる意味合いで装備されていました。
最近の車では、ほとんど見かけませんが、カンガルーバーが消えた理由は次の事情が考えられます。
カンガルーバーは、自動車側はダメージ軽減されるものの、反対にぶつかる側のダメージは大きかったのです。
つまり、歩行者がぶつかったときに危険というわけで、日本では2000年代から自動車メーカーが自主規制をして徐々に消えていきました。
デリカD:5の誕生
デリカスペースギアは、1994年から2007年まで13年という異例の長寿モデルとなりましたが、2006年にフルモデルチェンジをして、デリカD:5へとバトンタッチされました。
デリカD:5は、初代アウトランダーをベースに開発されているため、ミッドサイズのSUVをベースとしたミニバンへと仕上がっています。
それゆえ、4WDシステムには、アウトランダー同様の電子制御4WDが採用されました。
- 山道
- 雪道
- オートキャンプ
等の悪路でもひるまずに走行可能。
安全性確保のため、飛躍的な高剛性を実現させるために採用されたリブボーンフレームと呼ばれる環状骨格構造もポイントの一つとなります。
また、2012年のマイナーチェンジでは、ミニバン初となるクリーンディーゼルエンジン車を新たに設定。
ハイブリッドに注力する他メーカーのミニバンと大きな差別化につながります。
そしてデリカD:5のポイントと言えば、最低地上高210mm(4WDモデル)と高い所がポイントに。
アルファードやヴェルファイアは170mmなので圧倒的な高さです。
また、ランドクルーザーが225mmということもあり、デリカ:5はクロカン4WD並みと言えます。
デリカD:5のメリットとしては、2-2-3のレイアウトで2列目から3列目にかけてウォークスルーになってる所もあります。
他メーカーのミニバンのシートは、2-3-2のレイアウトになってるのが多く、ウォークスルーできなかったりします。
デリカスペースギア世代までは、かなりアウトドアの性格が強かったのですが、デリカD:5では、ファミリーミニバンの要素も上手く加わりました。
これまでは男っぽさが強すぎた部分もありましたが、デリカD:5になってからは、男性が嫁さんにも提案しやすい車になったと言えます。
次期モデルでは、今流行りのSUVをより意識した内容になる見通しですし、デリカは、他メーカーとの差別化を踏まえながら、時代の流れに上手く乗っている所がポイントとなります。
その他デリカシリーズについて
現在デリカには、D:5以外に、以下の車種も発売されています。
デリカD:2
デリカD:2は、スズキ ソリオのOEM車となります。
デリカD:2の「2」の名称は”ミニバンシリーズのコンパクトカーカテゴリーを示す”と公式に発表されています。
デリカD:3
デリカD:3は、日産のNV200バネットのOEMモデルとなります。
デリカD:3の「3」の名称は”ミニバンシリーズの小型車カテゴリーを示す”と公式に発表されています。
デリカバン
日産・NV200バネットベースとなるデリカD:3の商用車モデルとなります。
三菱自動車の純粋なデリカシリーズは、今はD:5だけになります。
当サイトでは、今後もデリカの新型情報を追っていくので、続報を楽しみにしていて下さいね。