三菱 RVRのマイナーチェンジが2017年2月に実施!フルモデルチェンジは2019年度になる見通し

RVR

三菱自動車のコンパクトSUVのRVRがマイナーチェンジを実施しました。

2017年2月9日に新型RVRのマイナーチェンジの発表が行われ、発売日が2017年2月16日になることが明らかとなりました。

ちなみにRVRの北米モデルや別名のASXは、一足早くマイナーチェンジを実施済みであり、新型RVR(ASX)には「ダイナミックシールド」が採用されたデザインが特徴的です。

日本でもRVRのマイナーチェンジは、元々2016年の夏頃に行われると見られていましたが、燃費不正問題によってこの時期まで延期されたと見られます。

そこで今回は、新型RVRのマイナーチェンジに関する最新情報をお話しします。
※次期RVRのフルモデルチェンジ情報も後半に記載しています

新型RVR 2017年のマイナーチェンジでダイナミックシールド採用へ

2017年2月9日に実施予定の新型RVRのマイナーチェンジで目玉となるのはデザインの大幅改良です。

そのポイントとして三菱の新世代デザインコンセプトとなるダイナミックシールドの採用が挙げられます。

ダイナミックシールドは、アウトランダーPHEVで採用され、昨年末にマイナーチェンジした新型ekスペースカスタムでも採用されたことは記憶が新しいです。

  • アウトランダーPHEV

  • 新型ekスペースカスタム

これら2車をご覧いただいてお分かりの通り、実はダイナミックシールドは、欧州メーカー車などで良くみられる画一的なデザインアイデンティティではなく、その車のキャラクターに合わせてデザインされる形となっています。

その旨を、アウトランダーPHEVのデザインを担当された鷲沢志朗氏が公式インタビューで語っています。

「ダイナミックシールド」とは、これからの三菱自動車のフロントフェイスデザインのベースとなる考え方のことです。

よく言われるデザインアイデンティティとは少し違っていて、金太郎飴のような統一した顔を作っていく訳ではなく、この考え方に基づいて、それぞれの車種に適した顔を作って行きます。
昔から三菱自動車は、機能に則った形、というのを大事にしてきました。ただ形をデザインするのではなく、何かしらの機能に基づいた、意味のある形ということです。

歴代のパジェロでは、バンパーコーナーにプロテクター形状があって、乗員とクルマを守る機能が表現されています。また、ランサーエボリューションを筆頭としたスポーティモデルでは、大型グリルのブラックフェイスで大量の吸気を必要とするハイパフォーマンスを表現してきました。「ダイナミックシールド」では、これらの表現を継承して進化させ、人とクルマを守るというイメージをダイナミックに表現します。

【出典:アウトランダーPHEV公式サイト

今後、ダイナミックシールドは三菱の新型車に続々と採用されていく予定で、今回の新型RVRもその一つとなります。

新型RVR マイナーチェンジ後のデザイン

マイナーチェンジした新型RVRのデザインですが、すでに海外で販売中の新型ASXと同様のデザインとなります。

その画像がこちらです。

  • 北京モーターショー2016で初公開された新型ASX

  • 日本仕様の新型RVR

 

マイナーチェンジ前のRVRと比較してみると、スタイリッシュでかなりカッコよくなっていることが伺えます。

  • マイナーチェンジ前のRVR

  • マイナーチェンジ後のRVR

イメージとしては、ミニアウトランダーといった感じでしょうか。

アグレッシブで、一気に今風のデザインになったと言えます。

フロントグリルにダイナミックシールド導入によって、バンパー左右のコーナー部分とアンダーガードの3方から包み込むようなプロテクト形状になった所もポイントです。

他の変更点としては、ルーフアンテナをシャークフィンタイプにしたことが挙げられます。

ちなみにリアのデザインに関しては、ほぼ変更がありません。

その他、マイナーチェンジ後の新型RVRのエクステリアの画像がこちらになります。




また、インテリアに関しては、上級グレードとなる「G」のシート生地が変更され、レッドステッチのストライプパターンを採用しました。

RVR マイナーチェンジ後の価格

RVRのマイナーチェンジ後の価格は以下の通りとなります。

グレード
エンジン
変速機
駆動方式
車両本体価格
(消費税込)
M
1.8L MIVEC
SOHC 16バルブ
4気筒
INVECS-III
6速スポーツモードCVT
2WD
2,058,480円
4WD
2,295,000円
G
2WD
2,250,720円
4WD
2,487,240円

先進装備は次期モデルまでおあずけ

今回の新型RVRのマイナーチェンジは、主にデザイン改良が目玉となります。

同時に改良が発表されたアウトランダーのように、

  • 自動ブレーキ
  • 追従機能付きクルーズコントロール

といった近年多くの車で搭載が進む先進安全快適機能の搭載はなく、次期モデルまでおあずけとなります。

次期RVRのフルモデルチェンジは2019年頃!新世代SUVはもう間もなく誕生

3代目となる現行RVRが発売されたのは、2010年2月であり、いつフルモデルチェンジしても不思議ではない状況です。

過去に、ジュネーブモーターショー2015で公開されたSUVのコンセプトカー「XR-PHEV Ⅱ」が次期RVRのコンセプトではないかとも見られていました。

<XR-PHEV Ⅱ>

しかしながら、2次期RVRではなく、三菱が2017年に新たに発売するアウトランダーとRVRの中間ポジションに位置する新世代SUVであることが分かってきました。

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では、次期RVRのフルモデルチェンジはどうなるのかというと、現時点では2019年前後にPHEVを搭載して発売する可能性が高い状況です。

実際に、2016年2月に行われた2015年度 第3四半期決算説明会では、2019年度に次期RVRを投入する見通しであることが発表されています。

2015年度 第3四半期決算説明会資料より

ただ、この説明会の後に、燃費不正問題が勃発し、日産の傘下に入ったことから、多少のスケジュール見直しが行われている可能性は否めません。

また、次期RVRのデザインは、東京モーターショー2015で公開された次世代EVシステムを採用したコンパクトSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI eX Concept」がベースになるとも見られています。

<MITSUBISHI eX Concept>


2015年度 第3四半期決算説明会では、次期RVRにEVが採用される予定であることが発表されています。

2015年度 第3四半期決算説明会資料より

ちなみに、RVRの競合車となる日産のジュークの次期モデルのコンセプトカー「Nissan Gripz Concept」がハイブリッドEVパワートレインを搭載したSUVとして発表され、次期ジュークにはEV技術を生かしたe-POWERが搭載される可能性も予想できます。

<Nissan Gripz Concept>


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  • 昨年、三菱は日産の傘下に入ったこと
  • RVRとジュークが競合すること
  • EV技術を活かしたコスパの良いSUVを目指す

となると、次期RVRはジュークe-POWERのOEM的存在になるというのも面白い気がしますが・・・

ただ、日産は三菱のPHEV技術を活かしたSUVを今後投入すると発表しているため、今後はe-POWERと三菱製のPHEV技術がどのように共存発展していくのか見ものではあります。

いずれにしても、次期RVRは、価格がお手頃で買えるEV技術(PHEV含む)が活かされたコンパクトSUVという売りでデビューする可能性は高いです。

トヨタのC-HR、ホンダのヴェゼルといったコンパクトSUVのブームが到来する中、次期RVRの内容次第では三菱復活のチャンスが得られるでしょう。

その為には、2017年にデビューする新型クーペSUVを成功させて勢いづけて、その流れで次期RVRを持ってきたい所ですね。

それまでの間、今回のマイナーチェンジでフェイスリフトした現行RVRでつなぐことになりますが、今後の三菱のSUVの動向には要注目したいですね!

新型RVRの最新情報が入れば、またお伝えします。

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