マツダのアテンザセダン・ワゴン(Mazda6)のマイナーチェンジに関する最新情報を本記事ではお伝えします。
2018年の大型改良の変更点は、外観・内装共にデザインが刷新され、先進装備も拡充するとあってフルモデルチェンジ並みの進化を遂げたのは記憶に新しい所。
2019年の年次改良ではターボ追加に加えて、まさかの名称変更が行われました。
それでは、新型アテンザ(Mazda6)の最新情報を見ていきましょう。
Mazda6(アテンザ)のマイナーチェンジ最新情報【2019年版】
アテンザが年次改良でMazda6へ改名
2019年の年次改良を機に、アテンザの名称がMazda6へ改名されます。
SKYACTIV-G 2.5T搭載のターボモデルを追加
2.5リッターターボエンジンの「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載した新グレード「25T S Package」を追加。
スポーティな専用ブラックレザーインテリアを採用しています。
さらに、25T S Packageは25S L Packageに対して、
- フロントブレーキサイズを大径化(16インチ→17インチ)
- フロントファイナルギア比を低速化(4.325→4.411)
されています。
2019年のその他改良点
2019年の年次改良のその他変更点は次の通りです。
- 「G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)」を標準設定
- IRカットガラスを設定
- マツダ コネクトにApple CarPlay、Android Auto™対応機能を追加
Mazda3に搭載されたCTS(クルージング・トラフィック・サポート)の採用はありませんでした。
先進装備に関しては、次期モデルまで持ち越しの可能性も予想できます。
年次改良されたMazda6は2019年8月1日に発売
年次改良でMazda6となった新型モデルの発売日は、2019年8月1日になります。
その他、マツダの新型車の最新情報はこちらにて↓
ここからは、2018年のビッグマイナーチェンジ時の情報となります。
マツダ新型アテンザがマイナーチェンジ!2018年変更点の要約
- マツダのフラグシップにふさわしく2012年以来最高の大型改良となる
- 外装・内装デザインをFMC並みの変更
- ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」に気筒休止技術を追加
- クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」に急速多段燃焼技術等を採用し出力向上
- 夜間歩行者検知対応自動ブレーキや全車速対応ACC搭載等先進装備を充実化
- 前後サスペンションシステム構造を一新&ボディ剛性強化
- ステアリングギアマウントをリジットマウント化し、ステアリング剛性感を向上
- 乗り心地と静粛性が大幅進化
新型アテンザ マイナーチェンジのエクステリア(外観・外装)変更点
マツダ新型アテンザのマイナーチェンジ後の外装(エクステリア)デザインのポイント
- デザインテーマは「Mature Elegance」
- 新型CX-5と同テイストのフロントデザインを採用
- フロントグリルサイズの拡大、グリル内の水平バーを廃止してメッシュ模様へ
- 水平基調のバンパーデザイン採用
- クロームグリルフレームをヘッドライト下部まで伸ばすデザインに
- ソウルレッドプレミアムメタリックに替えてソウルレッドプレミアムメタリックを採用
新型アテンザセダンの外装
大型グリル採用でフロントマスクの表情が一新。
ヘッドライトのデザインもシャープなデザインへ変更されています。
新型アテンザのエクステリアは、洗練さとぬくもりの表現に注力されています。
17,19インチホイールデザインは、大径感と立体感を強めた変更が行われました。
リアに関しては以下の変更が行われています。
- リアコンビランプのデザイン変更(クリアテール部分が大幅に減少)
- リアガーニッシュがテールランプ中央に食い込むデザインへ
- リアバンパーのブラック塗装の樹脂部分がほぼ廃止
新型アテンザワゴンの外装
フロントはセダンとほぼ同じデザイン。
リアガーニッシュの位置が変更されたセダンと比べてリアはマイナーチェンジ前から大きく変わった印象を受けません。
ただ、リアバンパーのブラック塗装の樹脂部分がほぼ廃止という点はセダンと同じです。
マイナーチェンジ前後の外装比較

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後
マツダ新型アテンザのボディサイズ
マツダ新型アテンザのボディサイズは次の通りです。
新型アテンザセダンのボディサイズ
- 全長4,865mm
- 全幅1,840mm
- 全高1,450mm
- ホイールベース2,830mm
新型アテンザワゴンのボディサイズ
- 全長4,805mm
- 全幅1,840mm
- 全高1,480mm
- ホイールベース2,750mm
セダン、ワゴンともにマイナーチェンジ前からボディサイズは変更されていません。
マツダ新型アテンザ2018 インテリア(内装)の変更点
新型アテンザには、マツダ最上級仕様のインテリアを設定。
ポイントとしては以下の内容になります。
- 日本の伝統家具や楽器などに使用される栓木(せんのき)を用いた本杢素材等を上位グレードに採用
- マツダコネクトを8インチへサイズアップ
- ベンチレーション機能搭載シート採用
- 新素材「Ultrasuede®nu(ウルトラスエード®ヌー)」を量産車として世界初採用(25S L Package、XD L Package)
- 電動パーキングブレーキにオートホールド機能追加
- ヘッドアップディスプレイ(フロントガラス面に投影タイプ)採用
- メーターをデジタル化
- メーター中央に表示する高精細な7インチTFT液晶を採用しHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)の進化
この中でも注目はマツコネことマツダコネクトがついに8インチへとサイズが拡大されることになったということでしょう。
海外ではすでにCX-9が8インチのマツコネを採用していましたが、日本国内ではアテンザが初の8インチマツコネを採用する車種となります。
それゆえ今後は、CX-5やCX-8等の車種も年次改良で8インチのマツコネ採用となっていくことが予想できます。
モデルチェンジ前後の内装比較

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後
マツダ新型アテンザの動画
https://youtu.be/qrzw3DZwG1s
新型アテンザ マイナーチェンジ後のパワートレイン
マツダ新型アテンザのパワートレインにはガソリンとディーゼルという以下のラインナップは同じものの、それぞれを進化させた内容となっています。
- 直列4気筒DOHC 2.0リッターエンジン:SKYACTIV-G 2.0
- 直列4気筒DOHC 2.5リッターエンジン:SKYACTIV-G 2.5
- 直列4気筒DOHC 2.2リッターディーゼル:SKYACTIV-D 2.2
SKYACTIV-G 2.5に関しては気筒休止技術が採用され、SKYACTIV-D 2.2には急速多段燃焼技術が採用されることになりました。
2.5L直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G2.5T」を日本仕様にはなし
海外仕様のアテンザであるMazda6には、2.5リッターターボエンジンの「SKYACTIV-G2.5T」が採用されています。
そのMazda6に搭載される「SKYACTIV-G2.5T」のスペックは、最高出力250hp、最大トルク420Nmで4L V8エンジン並みのトルクを発生させるとされています。
しかしながらこのターボ仕様は、残念ながら日本仕様の新型アテンザにも採用されません。
【追記】
このターボエンジン(SKYACTIV-G2.5T)は、2018年にマイナーチェンジするCX-5とCX-8に搭載することが決定。
この流れでいけば、2019年の年次改良にてアテンザにもターボ搭載の可能性が予想できます。
マツダ新型アテンザ2018のエンジンスペック
マツダ新型アテンザのエンジンスペックは次の通りです。
SKYACTIV-G 2.0
- エンジン最高出力:115kW(156PS)/6,000rpm
- エンジン最大トルク:199N・m(20.3kgf・m)/4,000rpm
SKYACTIV-G 2.5
エンジン最高出力:140kW(190PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク:252N・m(25.7kgf・m)/4,000rpm
SKYACTIV-D 2.2
エンジン最高出力:140kW(190PS)/4,500rpm
エンジン最大トルク: 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm
マツダ新型アテンザ2018の燃費性能
新型アテンザ2018の先進装備
マツダ新型アテンザの先進装備に関しては、最新型のi-ACTIVSENSEが搭載されます。
マイナーチェンジで進化したポイントは次の部分です。
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)*夜間歩行者検知機能付
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)の全車速対応化
その他、先進装備としては次の装備が採用されています。
- 「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」のLEDブロックを20分割に細分化してハイビーム照射性能と配光性能を進化
- 360°ビュー・モニター
- シートベンチレーション機能(マツダ初)
- 電動パーキングブレーキにオートホールド機能搭載
- ワイパーデアイサーを新設定(4WD車)
- アクティブ・ドライビング・ディスプレイの表示方式をフロントウインドウ照射タイプに変更
ちなみに他メーカーは、トヨタなら第2世代トヨタセーフティセンス、日産ならプロパイロット、スバルならアイサイトツーリングアシストというように次々と高速道路での同一車線自動運転技術を搭載した先進装備を実用化させています。
※ホンダも新型レジェンドから同一車線自動運転技術を採用
▷レジェンドのマイナーチェンジ情報
新型アテンザには、全車速対応ACCとレーンキープアシストシステムLAS(約60km/h以上で走行中に作動)が搭載されますが、今後LASの全車速対応化を期待したい所。
マツダ新型アテンザは静粛性も向上
新型アテンザは、NVH(騒音、振動、ハーシュネス)を改善し、静粛性をCX-8、CX-5と同等以上の高さへ進化しています。
「声が透る洗練された空間」の実現を目指し、フラグシップらしい静粛性を実現するために、外部分だけでも以下の改良が行われています。
- フロントウインドウ板厚の向上
- ワイパーのフラット化
- Bピラーガーニッシュ段差縮小
- フロントダンパー前後倒れモードの抑制
- タイヤ構造の見直し
- フロアパネル板厚向上
- リヤホイールハウスインナーパネル板厚向上
- リヤスプラッシュシールド吸音材追加
- リヤサスペンションの剛体モード抑制
- リヤサスペンション取り付け部の剛性向上
他にも室内に吸音材の追加やフロアマット材質変更など、大幅な改良が行われています。
マイナーチェンジした新型アテンザ2018の価格・値段
マツダ新型アテンザの販売価格は次の通りとなります。
2Lガソリンモデル
20Sグレード
・2WD(FF)6速AT:2,829,600円
20S PROACTIVEグレード
・2WD(FF)6速AT:2,959,200円
2.5Lガソリンモデル
25S L Packageグレード
・2WD(FF)6速AT:3,542,400円
ディーゼルモデル
XDグレード
・2WD(FF)6速AT:3,240,000円
・2WD(FF)6速MT:3,294,000円
・4WD 6速AT:3,477,600円
・4WD 6速MT:3,531,600円
XD PROACTIVEグレード
・2WD(FF)6速AT:3,369,600円
・2WD(FF)6速MT:3,423,600円
・4WD 6速AT:3,607,200円
・4WD 6速MT:3,661,200円
XD L Packageグレード
・2WD(FF)6速AT:3,952,800円
・2WD(FF)6速MT:3,952,800円
・4WD 6速AT:4,190,400円
・4WD 6速MT:4,190,400円
マツダ新型アテンザのマイナーチェンジモデルの発売時期(発売日)は2018年6月21日
マイナーチェンジした新型アテンザの発売日は、2018年6月21日となります。
2020年頃には次期アテンザのフルモデルチェンジが控えている
そして4代目となる次期アテンザに関しては、2020年頃にフルモデルチェンジする可能性が有力となっています。
次期アテンザのフルモデルチェンジ情報に関しては、こちらの記事にて詳しく解説しているので合わせてお読みいただければと思います。
マツダ新型アテンザのライバル車
アテンザのライバル車の動向については次の通りとなります。
スバル レガシィB4
レガシィB4は、2017年10月にビッグマイナーチェンジを行って外観・内装デザインだけでなく、走りに関する部分も大幅改良。
2018年にはさらに一部改良したE型モデルを発売。
また、2019年にフルモデルチェンジが有力となっています。
スバル レヴォーグ
レヴォーグは、2017年8月にビッグマイナーチェンジを実施。実質同一車線自動運転技術とも言えるアイサイトツーリングアシスト搭載が大きな話題となりました。
今後は、フルモデルチェンジが控えており、新プラットフォーム・新型エンジン搭載に注目が集まっています。
ホンダ アコード
北米では2017年にフルモデルチェンジを実施。大胆にイメージ刷新された内装デザインや、新型ハイブリッドシステムが搭載されました。
この次期アコードが日本市場へ導入されるのかどうかはまだ発表されておらず、またこの次期アコードによく似たデザインの新型インサイトが2018年にデビューします。
日産 ティアナ
ティアナの北米モデルとなるアルティマは2018年にフルモデルチェンジ。
日本仕様となる次期ティアナの発売も近いと思われます。
▷ティアナのフルモデルチェンジ情報!Nissan Vmotion 2.0 Conceptとは?
トヨタ カムリハイブリッド
カムリは、2017年7月にフルモデルチェンジしイメージを上級スポーツセダンへと刷新。
今後のマイナーチェンジでは第2世代トヨタセーフティセンスや海外で発売されているスポーツ仕様のデザインモデル発売が期待される状況。
また、マークXと統合するなどの噂も出ており、今後の動向に注目したい車種です。
マツダ車の新型車として注目は次の2台
最後にマツダ車の新型車として注目となるのは次の2台となります。
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