新型ステップワゴン最新情報!マイナーチェンジ変更点&モデューロXにハイブリッドモデル追加

ステップワゴン

5代目の新型ステップワゴンは満を持してモデルチェンジしたつもりが・・・

5代目となる現行型ステップワゴンは、2015年4月にモデルチェンジを実施して発売されました。

5代目ステップワゴン

この新型ステップワゴンには、

  • ホンダ初の採用となるダウンサイジングターボ「1.5L VTEC TURBO」搭載
  • リアゲートに「わくわくゲート」を採用
  • 3列目のシートを床下収納可能な「マジックシート」を備えたクラストップレベルの室内空間
  • ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」搭載

という主に4つの魅力を持って登場し、モデルチェンジ翌月の2015年5月には5,087台を販売し、ライバルのエスクァイアにはおよばなかったものの、ノア・ヴォクシー・セレナの販売台数を抑えることに成功しています。

しばらくは新車効果もあって、このまま順調に推移するのかと思いきや、2015年5月から2016年10月の間で一番多く販売した月は2015年6月の7,572台であり、それ以降この台数を超えることは現時点で起っていません。

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ステップワゴン、ノア・ヴォクシー・エスクァイア、セレナの販売台数比較

ここで、日本自動車販売協会連合会のデータを元に、当編集部が2015年5月から2016年10月までのステップワゴン、ノア・ヴォクシー・エスクァイア、セレナの販売台数を比較した表を作成してみました。

それがこちらです。

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この販売推移をみると、新型ステップワゴンの販売は低迷していると言っても過言ではありません。

それどころか、2016年8月にフルモデルチェンジをした日産のセレナは、それ以前の月は先代のモデル末期にも関わらず、販売台数は好調です。

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トヨタに関しては、ヴォクシーが特に好調であり、2016年8月に関しては、ステップワゴンはノア・ヴォクシー・エスクァイア全てに負けてしまっている状況です。

<トヨタ ヴォクシー>

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これは、フルモデルチェンジから1年半しか経過していない新型車ということを考えると、厳しい状況と言わざるを得ません。

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2016年10月21日に、テコ入れとして新型ステップワゴンにホンダアクセスが開発した専用のカスタマイズパーツを量産過程で装着した「STEP WGN Modulo X(ステップワゴン モデューロ エックス)」を投入しましたが、自動運転技術を売りにした新型セレナの快進撃を食い止めるにはまだまだ弱い所です。

<ステップワゴン モデューロ エックス>

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先程の表をご覧いただくとお分かりになりますが、新型セレナの2016年10月の販売台数はなんと12408台となっており、ついに宿敵のトヨタヴォクシーを抜いて、新車乗用車販売台数月別ランキングで3位となっています。

<日産 新型セレナの快進撃は止まらない>

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なぜ、ライバルのミニバンがここまで好調なのに対し、新型ステップワゴンは大きく盛り上がることができないのか。

それについて当編集部ではこう考えます。

新型ステップワゴンが売れない理由

ファミリー層の多くがターゲットとなる新型ステップワゴンは、一見、

  • ダウンサイジングターボ搭載は、ファミリーカーでも走りを楽しみたいお父さんの心をつかむ
  • わくわくゲートは、ベビーカーを載せたり、小さいお子さんがいるお母さんの心をつかむ
  • 歩行者検知対応の自動ブレーキやアダプティブ・クルーズ・コントロール搭載のホンダセンシング搭載で快適で安全なドライブができる

といった、まさにファミリー層の欲求を刺激するピッタリなミニバンに思えます。

しかしながら、それらが爆発的なヒットの要因とならなかったのは、以下のような内容が原因だったのではないでしょうか。

  • ダウンサイジングターボの知名度は高くなく、購入決定の刺激としては弱かった
  • わくわくゲートの利便性がライバル車の購入を諦めてまで興味をそそるものではなかった
  • デザインがフリードを彷彿させる
  • ホンダセンシングの機能の便利さのアピールが足りない
  • ハイブリッド搭載モデルがない

やっぱり決め手は、ハイブリッド車がないといった所だと思います。

一説によると、ノア・ヴォクシー・エスクァイアに関して、ハイブリッドが占める割合は39%で、セレナに関しては販売台数の約80%を占めるとも言われており、それほど「ハイブリッド」という存在は、いまなお日本では大きな存在なのです。

※海外ではハイブリッドよりもPHVの普及が進められている
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ここで、新型ステップワゴンが大きく売れていれば、ハイブリッドからダウンサイジングターボという新たな流れも期待できましたが、結果から見ると、やはりハイブリッド車のラインナップがなかったことが大きな痛手となっている可能性が高いです。

燃費性能に関しても、低燃費車が求められやすい現状、ダウンサイジングターボとは言え、ステップワゴンのJC08モード17.0km/Lとノア・ヴォクシー・エスクァイアのハイブリッドモデルの23.8km/Lと比べられてしまうと厳しい状況です。

セレナに関しては、マイルドハイブリッドシステムを採用しているため、JC08モード17.2km/Lとステップワゴンとほとんど変わりませんが、先代セレナが末期モデルにも関わらず販売が好調だったことを考えると、実際の燃費性能は関係なく、「ハイブリッドかどうか」という点がやはり重要と言えるのではないでしょうか。

それもあってか、新型ステップワゴンは、早くも2017年にビッグマイナーチェンジを行い、ついにハイブリッドモデルが追加されることになりました

果たしてステップワゴンの今後の運命はいかに。

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