日産 マーチの新型の日本発売が2018年も行われない状況が続きます。
ただ、海外モデルのマイクラはすでに2017年に全面改良されており、マーチファンにとってはなぜそれが日本導入されないのかが不思議な状態でもあります。
そこで、本記事では次期マーチのフルモデルチェンジ最新情報を紹介します。
この記事のポイント!
- ノートとの関係
- 海外仕様の新型モデル
- ライバル車種の動向
次期マーチ フルモデルチェンジ最新情報
新型マーチが日本発売されない理由
なぜ新型マーチが日本で発売されないのか。
その理由を推測すると、
- ノートe-POWERと競合してしまうので見送り
- 最新技術搭載で発売が遅れている
このいずれかの可能性が考えられます。
ノートe-POWERとの競合について
後で、詳しく紹介しますが、フルモデルチェンジした海外モデルのマーチは、ボディサイズが拡大して3ナンバーになっています。
つまり、このままだとノートe-POWERと競合してしまうのです。
ノート-POWERは今日本で大ヒット車種となっている貴重な車種であるため、次期マーチを発売してしまうと、この勢いを止めてしまいかねません。
ノートよりも先進的で、デザインも美しく、似たようなサイズの次期マーチが出れば、ユーザーはノートからマーチに移行するのは明白です。
日産は現在日本市場では売れ筋車種以外はマイナーチェンジも行われないケースもあるため、ノートe-POWERを優先して次期マーチの日本発売見送りの可能性が予想できます。
最新技術搭載で発売が遅れている
日産は、「e-POWER」「プロパイロット」といった2大技術を売りにしており、今後の新型車種にはこれらの技術搭載は必須と思われます。
現在発売されている海外仕様の新型マーチには、これらの技術が搭載されていません。
実際、これらの技術が搭載されると思われる次期ジュークが大幅に発売が遅れていることを考えると、日本仕様の次期マーチもこれらの技術搭載の開発のために遅れている可能性は否定できません。
予想としては次期ノートとの統合
当サイトの予想として日本市場では、次期マーチは次期ノートと統合すると予想しています。
- 日産が日本市場では売れ筋車種以外はほとんど力を入れていない現状
- サイズ大型化によるノートとの競合化
これら2つの点をふまえると、その可能性が高いように思います。
ましてや、日産フラグシップのセダンであるシーマやミニバンのエルグランドの自動ブレーキが未だに歩行者検知に対応させていないといった所を見ても、わざわざ日本の次期マーチ向けにコストをかけて開発するとは思えません。
日本向けのコンパクトカーは、次期ノートe-POWERへ一点集中して開発している状況と私は推測します。
ただ、せっかくなので、海外仕様の次期マーチの情報も併せてみていきましょう。
フルモデルチェンジした海外仕様の新型マーチ
新型マーチの海外モデルは2016年にワールドプレミア
新型マーチに関しては、海外モデルの新型マイクラがフランスで開催されたパリモーターショー2016にてワールドプレミアされています。
とにかくそのデザインは美しく、かつての勢いのあった時代を取り戻すのではないかと思える程の意気込みを感じる内容とあり話題になりました。
新型マーチ(マイクラ)のエクステリア(外観)デザイン
新型マイクラ(マーチ)のエクステリア(外観)デザインの画像がこちらになります。
Vモーショングリルにブーメラン型のランプと、日産の最新のデザインが採用されており、次世代のコンパクトカーとしてカッコいいデザインに。
フロントからリアにかけて流れる印象的なキャラクターラインがスポーティでスタイルの良さを引き立てています。
また、後部のドアハンドルの場所がCピラー近くにあるという所も見逃せません。
ルーフラインがスポイラーまでの伸び、空力性能の良さを引き出していると思われます。
リアのコンビランプにもブーメラン型のデザインが採用されており、現行型のノートとは違った新しい世代の車と感じさせられるデザインです。
新型マーチの内装(インテリア)デザインについて
新型マイクラ(マーチ)の内装(インテリア)デザインがこちらになります。
ドライビングポジションが低くなっており、これによって安心感が高められることになります。
新型マーチの内装は、特にドライバーの快適性を重点に置いているとされています。
リアのコンビランプにもブーメラン型のデザインが採用されており、現行型のノートとは違った新しい世代の車と感じさせられるデザインです。
ステアリング、ペダル、そしてシフトレバーの位置も最適化させることでより多くのドライバーに合ったドライビングポジションを提供。
ナビ画面には、7インチフルカラーセンターディスプレイが採用され、オーディオシステム、カーナビゲーション、携帯電話、Apple CarPlayを経由してダウンロードしたアプリケーションやSiriの音声コントロールを利用することが可能に。
ダッシュボードが、グライディングウィングのデザインとなり解放感を演出すると共に、拡大された全幅および長くなったホイールベースにより、クラストップレベルの室内空間の広さを実現。
また、専用機能として、Bose社と日産がコラボレーションして開発した「Bose® Personal® サウンドシステム(6スピーカー)」も採用されており、ドライバーに最適化された最適な音質を実現させています。
ちなみに動画はこちらになります。
この新型マイクラ(マーチ)は、欧州ではルノーのフラン工場で生産されて、2017年3月に発売予定となりました。
新型マイクラ(マーチ)のボディサイズについて
新型マイクラのボディサイズに関しては、
- 全長3999mm
- 全幅1743mm
- 全高1455mm
- ホイールベース2525mm
となります。
現行型と比較すると、
現行型 | 新型 | |
全長 | 3825mm | 3999mm |
全幅 | 1665mm | 1743mm |
全高 | 1515mm | 1455mm |
ホイールベース | 2450mm | 2525mm |
となっており、全長が174mm、全幅が78mm、ホイールベース75mm拡大され、全高に関しては、60mm低くなります。
新型マーチのコンセプトカーのSWAY
新型マーチのコンセプトカーとなったのがSWAYです。
2015年に開催されたジュネーブモーターショーにて、マーチのコンセプトカーである「Nissan SWAY Concept」が公開されています。
このSWAYのデザインを見ると、市販化モデルは、大まかこのコンセプト通りのデザインになっていることが伺えます。
<Nissan SWAY Concept>
新型マーチのプラットフォームにCMF
新型マーチに採用されるプラットフォームに関しては、日産とルノーが共同で開発したCMF(コモン・モジュール・ファミリー)のBプラットフォームが使用されています。
<CMFとは?>
コモン・モジュール・ファミリー(CMF)は、エンジンコンパートメント、コックピット、フロントアンダーボディ、リアアンダーボディ、電気/電子アーキテクチャーといった、互換性のあるビッグモジュールのかたまりをベースに、ルノー/日産アライアンスの車両で、1つまたは複数のセグメントをカバーするエンジニアリング・アーキテクチャーです。
つまり、CMFは単なるプラットフォームではなく、それは複数のプラットフォームを包含するものです。プラットフォームが水平なセグメンテーションとすれば、CMFはセグメントを跨いだ概念です。
【日産ニュースリリースより】
まあCMFは、トヨタで言うTNGA、スバルのSGPのようなものであり、一つの統合したプラットフォームを複数の車種で展開することで、コスト下げて効率よく開発できるようになるといった、新しいクルマ作りの形を目指したものと言えます。
パワートレインに関しては、
- 3気筒1.0L NAガソリンエンジン(最高出力54kW(73HP)/最大トルク95Nm)
- 3気筒 0.9Lダウンサイジングターボエンジン(最高出力66kW(90HP)/最大トルク140Nm)
- 4気筒1.5リッターディーゼルエンジン(最高出力66kW(90HP)/最大トルク220Nm)
の3グレードが用意され、トランスミッションは5速MTとなります。
各スペックを表にしたものが次の通りとなります。
エンジン主要諸元 | |||
型式 | HR09DET | K9K | BR10DE |
シリンダー数 | 3気筒 | 4気筒 | 3気筒 |
最高出力 | 66/90 | 66/90 | 54/73 |
最大トルク | 140 | 220 | 95 |
トランスミッション | 5MT | 5MT | 5MT |
ただ、あくまでこれは欧州仕様なので、日本ではディーゼルモデルが設定されない等の変更される可能性が高いです。
そして最先端の機能である、
- 歩行者認識機能付きインテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 車線逸脱防止支援システム(LDP)
- ハイビームアシスト
- 標識検知機能
- インテリジェントアラウンドビューモニター
- ブラインドスポットワーニング
といった機能が搭載されることになりました。
ここまでが海外仕様の新型マーチの内容となります。
マーチのライバルの状況について
マーチのライバルの状況はこちらです。
ヴィッツ
まずは、トヨタのヴィッツ。
ヴィッツに関しては2020年頃にフルモデルチェンジが有力となっています。。
次期ヴィッツ フルモデルチェンジ最新情報!発売時期は2020年が有力。予想されるヤリスへの名称変更アクア
続いてそのトヨタ アクアについて。
アクアに関しては、2017年に2回目のビッグマイナーチェンジをしましたが、2018年には安全装備の向上が図られています。
さらに今後、フルモデルチェンジする次期アクアではTNGA思想のプラットフォームを採用する等、次期ヴィッツと共に大幅に進化したコンパクトカーになることが期待されています。
次期アクア フルモデルチェンジ最新情報!予想変更点(発売時期、燃費、価格)を記載フィット
そして、次にホンダのフィット。
フィットに関しては、アクア同様に2017年6月にビッグマイナーチェンジが実施されました。
2019年にはフルモデルチェンジが有力です。
次期フィット フルモデルチェンジ最新情報!2019年に予想される変更点としてターボ&i-MMDハイブリッド >>フィットのフルモデルチェンジ最新情報はこちらデミオ(Mazda2)
最後にマツダのデミオ。
デミオに関しては、毎年何らかの改良が行われており、2019年にはマイナーチェンジをして名称をMazda2に変更されました。
新型デミオ(Mazda2) 最新情報!2019年のマイナーチェンジ変更点を解説!デザイン変更と改名 >>デミオ(Mazda2)の最新情報はこちら
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