マーチとは?今や日産の世界戦略車として活躍中
日産のマーチと言えば、かつては日本の多くの若者から愛されたコンパクトカーでした。
それが今では、主な舞台は海外へと移り、すっかりと日産の世界戦略車の一つに。
マーチのこれまでの歴史については、こちらで詳しく解説してみました。
お時間のある時にお読みいただければ幸いです。
日産マーチの歴史を振り返る~マーチとは~
日産マーチと言えば、1982年から続く日産の歴史ある伝統的な車になります。
マーチの特徴としては、
- モデルサイクルが長い
- 女性や若者に支持されやすい
といったものが挙げられます
初代マーチ発売から、35年程経つにもかかわらず、今だに4代目というのは、一世代あたり平均約9年ということになり、日本車にしては珍しいケースに。
マーチの全盛期は、トヨタのスターレットと2分するほど、コンパクトカー試乗で絶大な人気を誇っていました。
ただ、4代目となる現行型マーチは、それまで生産されてきた神奈川県の追浜工場ではなく、タイで生産された輸入モデルとなったこともあって、コンパクトカー市場での存在感が薄くなってしまったことは否めません。
今や、日本ではマーチはタイやインド等の新興国向けのグローバルなスモールカーというイメージとなってしまい、アクアやヴィッツといったライバル車と差が開くばかりです。
各メーカーの主要コンパクトカーが自販連の新車乗用車販売台数月別ランキングでトップ20にランクインしているにも関わらず、マーチに関しては、2015年以降は、ほぼ圏外という結果が続いてしまっています。
けれども、少し前までは、マーチは日本のコンパクトカーの代表的存在だったのは紛れもない事実。
まだまだマーチの復活を望むユーザーは少なくありません。
そんな日産マーチの歴史を振り返ってみましょう。
初代マーチ K10型 【販売期間1982年 – 1992年】
初代マーチは、1981年に開催された東京モーターショーで「Nissan NX 018 Concept」というコンセプトカーで初披露されました。
そして翌年1982年10月に、初代マーチとして発売開始。
このマーチという車種名は、実は、500万通以上の一般公募の中から選ばれたものとなります。
車名の由来は、「行進曲」「行進」の意味で、「軽快で躍動感と若々しいイメージを表現」とされています。
そして、当時ジャニーズの大人気アイドルだった近藤真彦さんをマーチのCMに起用して大ブレイク。
近藤さんのあだ名がマーチに似た「マッチ」だったため、それを重ねて洒落を込めての起用だったと思われます。
今、中高年の方は、CMのキャッチフレーズだった「マッチのマーチ」が印象に残っている人は多いのではないでしょうか?
<マッチのマーチとして親しまれた初代マーチ>
初代マーチは、のちに、3ドアハッチバック型で1リッターターボを搭載した「マーチターボ」等、ラインナップを充実化させています。
そして約10年というロングセラーを経て、1992年に2代目マーチへとモデルチェンジを行いました。
2代目マーチ K11型【販売期間1992年 – 2002年】
2代目マーチは、日産車で初となるCVT(無段変速機)を採用し、また1リッターに加え、1.3リッターモデルもラインナップが図られました。
ちなみに、そのCVTは、ECVTとしてスバル(富士重工)から供給を受けていたものでした。
先代の尖ったデザインから、やや丸みを帯びたかわいいデザインへと変更。
コンセプトは、「高効率のパッケージングと経済的で軽快な走りのニューコンパクト」でした。
2代目マーチは、元々多かった女性ユーザーはもちろん、スポーツ志向のユーザーも取り込み、先代につづいて大衆的な人気を獲得に成功しました。
後、同じく日産のコンパクトカーとして人気のキューブは、この2代目マーチの基本コンポーネンツを流用して初代モデルが開発された経緯があります。
2代目マーチは、初代と同じく10年という長期間を経て、3代目へと改良されることになります。
3代目マーチ K12型系【販売期間2002年 – 2010年】
カルロス・ゴーン氏がCEO就任後に初めて開発されたのがこの3代目マーチになります。
3代目マーチは、カラフルで、かつ、オシャレでかわいいデザインとあって、歴代の中でもかなりデザインの評価は高いです。
特に丸くて、くりっとしたヘッドライトが特徴的。
ちなみに、この頃トヨタのスターレットは、1999年に販売終了して、実質ヴィッツが後継車として発売されています。
そして2001年には強敵となるホンダのフィットがデビューしています。
この世代からコンパクトカーの戦国時代が始まったとも言える状況です。
後、補足ですが、この3代目のマイナーチェンジモデルから、3ドアモデルが廃止され、5ドアモデルのみとなっています。
4代目マーチ K13型系【販売期間2010年 – 】
現在、販売されているのが、この4代目マーチ。
4代目マーチの日本販売モデルの生産を、これまでの追浜工場製からタイの向上へと変更され逆輸入モデルとなったことが話題となりました。
4代目マーチのデザインはこれまでとイメージが大きく変わり、トヨタのパッソっぽいエクステリアに。
3代目のかわいいオシャレ系路線継続を期待した人も多かったのではないでしょうか。
ただ、4代目マーチからは、ターゲットを新興国を中心とした路線変更をしたので、コスト優先になるのは仕方ないとも言えます。
また、後期モデルではNISMOが設定されて、マーチを盛り上げようとしている動きも見られます。
果たして、5代目マーチは日本導入されるのか。それとも・・・
次期ノートの最新情報が入れば、またお伝えします。
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