日産 新型プレジデントがフルモデルチェンジで復活!?インフィニティQ80日本発売がカギを握る

インフィニティQ80

かつて日産のフラグシップである最上級セダンとして発売されていたプレジデント。

2010年8月に約45年の歴史に幕を閉じて以来、日産のフラグシップとしての役割は現行型シーマが引き継ぐ形となっています。

しかしながら、そのプレジデントがフルモデルチェンジをして復活する可能性が出てきました。

それは、2014年に公開された「インフィニティ Q80インスピレーション」の存在が大きくカギを握っています。

今回は、新型プレジデント候補となるインフィニティQ80の最新情報を踏まえてお話しします。

かつての日産の最上級車プレジデントという存在

今や日産の最上級車と言えば、プレジデントと同じく2010年8月に生産終了となったものの2012年5月に復活を果たした新型シーマが挙げられます。

<日産シーマ>

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この現行型シーマは、フーガハイブリッドをベースとしたハイブリッド専用車として登場したものの、かつてのプレジデントとプラットフォームを共有していた頃とはイメージの異なる「実質フーガのロングホイールベースモデル」といった存在となっています。

ただフーガに関しては、2015年のビッグマイナーチェンジで日産が海外で展開している高級ブランド「インフィニティ」のCIエンブレムを付け、高級セダンのインフィニティQ70と完全に統一化されるという状況になっています。

それゆえ、今の日本では、日産の高級ブランド「インフィニティ」のフラッグシップ・セダン「Q70」である新型フーガと、日産ブランドの最上級モデルのシーマという2つの存在があり、もはやどちらが日本の日産のフラグシップにふさわしい車なのかとややこしい状態になっています。

実際、現在の日産のホームページを見てみると、インフィニティブランドの車であるフーガが先頭で、次に同じくインフィニティブランドの車となるスカイライン、そしてその次にシーマが紹介されている状況です。

キャッチフレーズにしてもシーマは「ニッポン プライド 頂点を極める存在」、フーガは「革新の頂点に君臨するもの。」とどちらの車も「頂点」という言葉が使われています。

これを見る限り、日産としては「日産ブランドのシーマ<インフィニティブランドのフーガ、スカイライン」ととらえることもできますし、そうなれば、実質日産のフラグシップはフーガでは?とさえ思ってしまいかねません。

シーマが2017年にマイナーチェンジ!最新情報はこちら

ライバルのトヨタと比較すると・・・

ただ、シーマにしろフーガにしても、トヨタ社の車で当てはめてみると、どちらの車もレクサスGSやクラウンマジェスタクラスになります。

つまり、トヨタ(レクサスを含む)の最高級車となるセンチュリーやレクサスLSといったクラスの車が日産には現在存在しないわけです。

<センチュリー>

century

<レクサスLS>

lexusls

しかしながら、かつては日産にもこれらの高級車に対抗できる車種が存在していました。

それがプレジデントです。

<日産プレジデント>

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【出典:Wikipedia

この日産プレジデントは、初代モデルが1965年10月にデビューし、2010年8月に生産終了されるまでの間、4代に渡るモデルが発売されてきました。

<初代150型プレジデント>

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【出典:Wikipedia

<2代目250型プレジデント>

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【出典:Wikipedia

<3代目JG50型プレジデント>

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【出典:Wikipedia

<4代目 PGF50型プレジデント>

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【出典:Wikipedia

このプレジデントの名前の由来は日産公式サイトでは以下のように記載されています。

「大統領、総裁または社長」の意。

【出典:日産公式サイト

トヨタの最高級車センチュリーに唯一対抗できる公用車や社用車として仕様が想定された車として存在してきましたが、2010年当時の衝突時の安全基準に適合しなくなり、またそれの改良にコストをかけるほどの需要がなかったため、生産終了に踏み切ったと見られています。

最終型の4代目プレジデントについては、F50型のシーマとコンポーネンツを同一したシーマの姉妹車となり、これは現在のシーマとフーガにような状況だったようにも思います。

そんなプレジデントが2018年頃に再度復活するのではないか?

そんな話が浮上しています。

それはインフィニティの新型車であり最高級モデルとなるインフィニティQ80の存在が明らかになってきたことが大きな理由です。

インフィニティQ80はレクサスLSを越えられるのか

現在、インフィニティのフラグシップはQ70となります。

その上位クラスに値するQ80のコンセプトカーが2014年にパリモーターショーで公開されました。

それがこの「インフィニティQ80インスピレーション」です。

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【出典:日産公式サイト

インフィニティによる公式動画はこちらになります。

ボディサイズは、全長5060mm、全幅2010mm、全高1340mmとなっており、素材には、アルミ、レザー、カーボンファイバーといったものを高級モデルにふさわしいものが使用されています。

スペックに関しては以下の内容となっています。

ハイブリッドシステムの採用に加え、インフィニティQ60(日本名スカイラインクーペ)で搭載されている3.0L V6ツインターボエンジンを搭載でトータル出力は550hpを発生。

環境性能では、欧州複合モード燃費にて18.2km/L、CO2の排出量は129g/kmと優れた数値を達成しています。

駆動方式に関しては、2WD(FR)と4WDが切り替えできるようになっています。

また、日産は公式サイトにて「インフィニティQ80インスピレーション」に関して以下のように記載しています。

インフィニティQ80インスピレーションは、カテゴリーにとらわれず、プレミアムなドライビングを提供するというインフィニティのビジョンを示し、4シーターの流れるようなファストバックスタイルで他を凌駕する、インフィニティ最上級モデルの提案です。

このコンセプトカーによって、インフィニティはグローバルブランドとして、大胆かつエレガントにさらなる一歩を踏み出すことになるでしょう。

【出典:日産公式サイト

プレジデントは主に日本市場をターゲットとしていましたが、このインフィニティQ80については、グローバルで戦える高級サルーンとなり、最大のライバルとしてはレクサスLSが想定されます。

レクサスLSについては、2017年にフルモデルチェンジの予定なので、次期レクサスLSとインフィニティQ80はかなり強力なライバル関係となるでしょう。

<新型レクサスLS>

※次期レクサスの最新情報はこちらの記事にて

新型レクサスLSのフルモデルチェンジ情報を徹底解説!

インフィニティQ80のコンセプトモデルと次期レクサスLSのコンセプトと見られるレクサスLF-FCを見比べてみると、次世代の高級サルーンのデザインの方向性には共通のものを感じさせられます。

<インフィニティQ80インスピレーション>

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<レクサスLF-FC>

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次期レクサスLSは、ミラーレスタイプになると見られていますが、インフィニティQ80インスピレーションのデザインを見る限り、インフィニティQ80もミラーレスとなる可能性は十分ありそうです。

何より、日産は自動運転技術に相当力を入れていますから、インフィニティQ80の発売時期を考えると次世代の自動運転技術が搭載されることになるでしょう。

日産は今後以下の予定で自動運転技術を投入するとしています。

2018年には、危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を導入します。

そして、2020年までに、交差点を含む一般道でドライバーが運転に介入しない自動運転技術を導入する予定です。また、アライアンスの自動運転技術は、ドライバーの意思で自動運転モードのオン・オフが可能です。

【出典:日産ニュースリリース

インフィニティQ80が2018年~2019年に登場するのであれば、高速道路で車線変更を自動的に行う機能が、2020年以降に登場となれば、一般道での自動走行機能搭載となりそうですね。

インフィニティQ80が新型プレジデントになる可能性

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そして今取りざたされているのがこのインフィニティQ80が日本では5代目の新型プレジデントとして発売されるという可能性です。

時期的には2018~2019年頃が有力視されていますが、これが実現すれば、8~9年ぶりのプレジデントのフルモデルチェンジということになります。

名称が新生プレジデントとして登場するのか、それとも「インフィニティ プレジデント」とか「プレジデントQ80」といった名称で登場するのかはまだ未知数ではあります。

今後日本でのインフィニティブランド独自展開となると、トヨタのセルシオがレクサスLSとなったように、いきなりインフィニティQ80として登場する可能性も否めません。

ただ、他の車種としてインフィニティQ70がフーガ、インフィニティQ50がスカイラインというように日本独自の名称で発売されており、インフィニティブランド自体が日本ではまだ定着していない現状を考えると、それはかなりリスクをともないます。

プレジデントが復活というサプライズと、かつてのブランド力を活かしつつも、インフィニティという存在をじわじわと浸透させていくという形になるのではないでしょうか。

センチュリーが実質国内専用車ということを考えると、グローバルで戦える国産の高級サルーンがレクサスLS一強というのはやはり寂しいものです。

プレジデント復活によって、国産の高級サルーンの競争力が増し、海外勢のBMW7シリーズ、メルセデスベンツのSクラス等といった高級サルーンに打ち勝てるそんな時代が来ることを期待したい所です。

東京オリンピックが開催される2020年には、次期レクサスLSと新生プレジデントという国産の2大高級サルーンが日本で華々しく走る、そんな状況を楽しみにしたいですね。

プレジデントのフルモデルチェンジやインフィニティQ80に関する最新情報が入れば、追ってお伝えします。

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