トヨタの最高級乗用車のセンチュリーのフルモデルチェンジに関する最新情報を本記事ではお伝えします。
センチュリーと言えば官公庁や企業等で公用車or社用車として使用されることが多く、他の高級車とは一線を画す存在です。
2018年に21年ぶりのフルモデルチェンジとなる三代目センチュリーは、V8の新ハイブリッドシステムを採用するなどありとあらゆるトヨタの新技術が投入されることとなります。
では、トヨタの新型センチュリーの最新情報を見ていきましょう。
トヨタ 新型センチュリー最新情報を要約!フルモデルチェンジの変更点
新型センチュリーのポイント
- デザインは先代キープコンセプトながらもロールスロイスのようなラグジュアリーなスタイルに
- 品格と匠の技を継承し、日本が誇るショーファーカーとして進化
- V12エンジン廃止⇒5リッターV8エンジン搭載
- プラットフォームはTNGAではなく先代レクサスLSのものを活用
- 先進安全装備には、Toyota Safety Sense(第2世代ではない)を搭載
- 第45回東京モーターショー2017にて新型センチュリーを正式発表
- 2018年6月22日に発売
トヨタ新型センチュリーのコンセプトと見られていた「FSハイブリッドコンセプト」
新型センチュリーのコンセプトモデルと思われるのが、東京モーターショー11で公開されていた「FSハイブリッドコンセプト」です。
この「FSハイブリッドコンセプト」は、当時まだトヨタの完全子会社になる前だった関東自動車工業がセンチュリーよりもさらに上に位置する次世代フラッグシップセダンとして提案したコンセプトカーとなります。
新型センチュリーのデザインと似ていることから、「FSハイブリッドコンセプト」が3代目センチュリーの実質コンセプトと言えそうです。
新型センチュリー フルモデルチェンジ後の外観(エクステリア)デザイン
トヨタ新型センチュリーの外観(エクステリア)デザインがこちらです。
新型センチュリーの外装は、一目でセンチュリーとわかるヘリテージを継承。
全長、ホイールベース、トレッドが拡大されたことで、伸びやかで重厚感あふれるスタイルを実現。
二重構造となる大型のフロントグリルを中心に一体感のある力強いフロントマスク。
鳳凰マークを彩るグリルの縦格子の奥側は七宝文様を施して華やかなデザインとなっています。
前後二重構造にすることで、「品位ある華」を表現。
ヘッドライトは、奥行きのある七宝文様が採用されると共に、プロジェクター式ヘッドランプ3灯とLEDアレイを一体化ものとなっています。
ポイントフロントセンターの「鳳凰」エンブレムは工匠が金型を約1カ月半かけて丁寧に手で彫り込み、躍動する翼のうねりや繊細な羽毛の表情を鮮やかに描き出している。
サイドビューは、傾斜を立てた重厚なクォーターピラーによって後席の存在感を強調。
ショーファーカーにふさわしく、一目でセンチュリーと分かるデザインとなっています。
サイドボディはドア断面の美しいカーブを追求。
ポイントショルダー部のキャラクターラインには「几帳面」と呼ばれる、平安時代の屏障具(へいしょうぐ)の柱にあしらわれた面処理の技法が採用されている所も特徴。
やや後ろ下がりとなったアンダーボディに、やや後ろ上がりのキャビンを組み合わせることでしなやかな動感を表現。
伝統的に採用され続けてきたフェンダーミラーがドアミラーへと変更されている所にも注目です。
LEDのリヤコンビネーションランプには、「和の光」をイメージとした線発光する立体的なレンズが採用されています。
また、横一文字に配したリヤコンビネーションランプのガーニッシュ部を黒色化。
ホイールには、新開発された18インチタイヤ(225/55 R18)を採用。
これはノイズリダクションアルミホイール(カラードセンターオーナメント付)と組み合わさっています。
これまでより65mm延長したホイールベースを後席スペースの拡大に充てたことで、乗員の膝まわりや足元に十分なゆとりが実現。
さらに、後席のスカッフプレートとフロアの段差を従来型より15mm縮小しすることで、フロアマット装着時にフラットとなってさらに乗降性が高くなったとされています。
新型センチュリーのボディカラー
新型センチュリーのボディカラーは次の4色となります。
エターナルブラック「神威(かむい)」
日本の伝統工芸の漆塗りを参考に、流水の中で微細な凹凸を修正する「水研ぎ」を3回実施し、さらにその後、一点のくもりも残さないよう「鏡面仕上げ」を施している。
シリーンブルーマイカ「摩周(ましゅう)」
ブラキッシュレッドマイカ「飛鳥(あすか)」
レイディエントシルバーメタリック「精華(せいか)」
トヨタ新型センチュリーのボディサイズ
トヨタ新型センチュリーのボディサイズは次の通りです。
新型センチュリーのボディサイズ
- 全長5,335mm
- 全幅1,930mm
- 全高 1,505mm
- ホイールベース3,090mm
ちなみにモデルチェンジ前のボディサイズは次の通り。
先代センチュリーのボディサイズ
- 全長 5,270 mm
- 全幅 1,890 mm
- 全高 1,475 mm
- ホイールベース 3,025 mm
つまり、新型センチュリーは先代よりも全長65mm、全幅40mm、全高30mm、ホイールベース65mmが長くなっていることが伺えます。
トヨタ新型センチュリーの内装(インテリア)デザインについて
トヨタ新型センチュリーの内装(インテリア)デザイン画像がこちらになります。
本杢(ほんもく)オーナメントで前後席の空間を区切りながら「折り上げ天井様式」を採用。
紗綾形(さやがた)崩し柄の織物を天井にあしらい、後席の格の高さを表現しています。
無段階に調整可能な電動オットマンや、電動のアジャスタブルリヤシート(リフレッシュ機能付)を採用することで、居住性を追求した室内空間になっています。
リヤシート部分には、11.6インチリヤシートエンターテインメントシステムを搭載。
後席アームレストには、7インチ大型タッチパネルが備わり、オーディオやエアコン、シート、リフレッシュ機能、カーテン等を操作することができます。
前席には、後席同様に杢柄を横基調に施すことで広がりを強調するとともに、インストルメントパネル中央部に黒杢加飾をあしらうことで、端正かつ品位ある質感が表現。
またシート表皮には、伸縮性に優れ柔らかい触感を持つ100%ウールの本物素材を採用したファブリック仕様と、柔らかな触感の最高級表皮を採用した本革仕様が設定されています。
快適機能新型センチュリーには、以下の
- 無段階に調整可能な電動オットマンや、アジャスタブルリヤシート(リフレッシュ機能付)
- 中央アームレストにタッチ式液晶マルチオペレーショナルパネルを設定
- ライティングテーブル、読書灯、大型ディスプレイ付リヤシートエンターテインメントシステム、20スピーカープレミアムオーディオ
等の快適機能が採用されています。
まさに広い居住性を確保すると共に、ビジネスからプライベートまであらゆるシーンに対応できるショーファーカーならではの室内空間を実現させています。
トヨタ新型センチュリーのプラットフォーム TNGAではなく先代LSのものを採用
新型センチュリーのプラットフォームには先代レクサスLSのプラットフォームが採用されています。
新型レクサスLSや新型クラウンのTNGA思想に基づいたFR用の新世代プラットフォーム「GA-Lプラットフォーム」が採用されない理由としては、V8のハイブリッドシステムとの組み合わせが現状では難しいからと思われます。
新型センチュリーは、他には高剛性ボディに加え、専用チューニングを施したサスペンション、さらに乗り心地に特化した新開発のタイヤも採用されています。
それによって路面から伝わる振動を抑えて、上質な乗り心地と走行安定性が両立されることになります。
トヨタ新型センチュリーのパワーユニット&エンジンスペック V8ハイブリッド採用へ
従来のセンチュリーには、国産車で唯一のV12気筒エンジン(1GZ-FE型)が搭載されており、それが大きな魅力の一つでもありました。
以前のトヨタのセンチュリー公式サイトでも「後席で堪能できる滑らかな走り。V12エンジンはセンチュリーの威信そのもの。」と記載されていた程です。
そのV12エンジンが今回のフルモデルチェンジによって廃止されました。
V12エンジンが搭載されている海外の車を見渡せば、ベンツのSクラスやBMW 7シリーズ、フェラーリのF12ベルリネッタ、ランボルギーニ のアヴェンタドール等々超VIPクラスの車ばかりであり、それを考えると次期センチュリーがこの仲間からはずれることを考えると少し寂しい限り。
V型8気筒5.0リッター「2UR-FSE」型エンジン+ハイブリッドシステム「THS II」
新型センチュリーに採用されたのが、先代レクサスLS600hに採用されていた2UR-FSE型5ℓV8気筒エンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステム(THSⅡ)をベースとしたものとなります。
スペック
スペック性能は以下の通りです。
スペック
- 型式:2UR-FSE
- 排気量:4,968cc
- 最高出力:280kW(381PS)/6200rpm
- 最大トルク:510N・m(52.0kgf・m)/4000rpm
- モーター最高出力:165kW(224PS)
- モーター最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)
- システム全体:317kW(431PS)
- 駆動用バッテリー:ニッケル水素
このハイブリッドシステム採用によって、低速時にはEV走行ができるようになります。
新型センチュリーの高い静粛性と乗り心地
新型センチュリーは、高い静粛性とフラットで快適な乗り心地を実現するために以下の対策を実施しています。
静粛性対策のポイント
- 防音材を隙間なく組み付ける等の徹底的な防音対策
- エンジン起動時の音や振動にはアクティブノイズコントロールで対応
乗り心地対策
- AVS機能付電子制御エアサスペンションを採用
- 構造用接着剤によるボディ剛性の向上
- 乗心地に特化した新開発のタイヤ採用
- サスペンションアームやブッシュ、マウントなどのゴム部品にいたる細部までチューニング
トヨタ新型センチュリーの燃費性能
トヨタ新型センチュリーの燃費に関しては、JC08モード走行燃費で13.6km/Lとなります。
※先代センチュリーの燃費性能はJC08モードで7.6km/L
新型センチュリーの先進安全装備トヨタセーフティセンス
新型センチュリーの安全装備には、衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」が新型センチュリーに搭載されることが判明しました。
トヨタセーフティセンスに関しては、すでに第2世代版が登場していますが、第2世代ではない実質「トヨタセーフティセンスP」の方を採用となります。
センチュリーのトヨタセーフティセンスの機能
- プリクラッシュセーフティ(PCS)
- レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
- アダプティブハイビームシステム(AHS)
その他、
- ブラインドスポットモニター(BSM)
- パーキングサポートアラート(PKSA)
- クリアランスソナー&バックソナー
- リヤクロストラフィックアラート(RCTA)
といったショーファーカーにふさわしい安全装備も採用されます。
トヨタ新型センチュリーの価格・金額
トヨタ新型センチュリーの販売価格は19,600,000円です。
トヨタ新型センチュリーの発売日は2018年6月22日
新型センチュリーの発売日は、2018年6月22日です。
4日後の6月26日には、新型クラウンが発売されています。
初代センチュリーは30年、現行の2代目センチュリーは20年という活躍期間を考えると3代目となる新型センチュリーも少なくとも今後10年以上は活躍することになるのはほぼ間違いないでしょう。
新型センチュリーのモデルチェンジに関する最新情報が入れば、また更新します。
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