トヨタセーフティセンスの最新情報を本記事では解説します。
2018年からは第2世代トヨタセーフティセンスが導入されました。
そもそもトヨタは、2014年に最新の予防安全パッケージとしてトヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)を発表し、2015年から導入を開始しています。
本記事では第1世代のトヨタセーフティセンスPとCの違いといった内容から第2世代の内容まで含めて、トヨタセーフティセンスの最新情報をお伝えします。
トヨタセーフティセンスの注目ポイント
トヨタセーフティセンスに関する注目ポイントは次の通りです。
それでは詳しく見ていきましょう。
第2世代トヨタセーフティセンス 2018年からデビュー
次世代トヨタセーフティセンスと言える第2世代トヨタセーフティセンスが2018年から導入されます。
第2世代トヨタセーフティセンスのポイントは以下の通りです。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
自動ブレーキ(PCS)が自転車、夜間歩行者検知に対応
これまでの第1世代のトヨタセーフティセンスの自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)システムは、
- トヨタセーフティセンスPは歩行者検知可能
- トヨタセーフティセンスCは歩行者検知に未対応
という状況でした。
しかしながら、トヨタセーフティセンスPでさえ夜間の歩行者検知は実質対応されておらず、自転車も対象外でした。
それがカメラとレーダーの性能が強化された第2世代トヨタセーフティセンスの自動ブレーキでは、自転車と夜間の歩行者に対応することが可能となったのです。
【公式解説動画】
車線からはみ出さない機能の追加
第2世代トヨタセーフティセンスの最も注目ポイントとなるのが、高度運転支援機能となるレーントレーシングアシスト(LTA)が採用されたことです。
他メーカーではレーンキープアシスト等の名称で呼ばれる機能であり、この機能を使用することでステアリングがアシストされて「車線の中央を自動で走り、かつ車線からもはみ出ないようにサポート」される仕組みとなっています。
このレーントレーシングアシスト(LTA)、実は新型レクサスLSから搭載されているLexus CoDriveにて実用化されています。
注目Lexus CoDriveの詳細情報はこちらこれにより、トヨタ車でも高度な運転支援を活用した新型車の登場が今後続々と発売されることとなりそうです。
【公式解説動画】
道路標識の認識が可能に【ロードサインアシスト(RSA)】
第2世代トヨタセーフティセンスでは、カメラが道路標識を読み取り、それを車内のインストルメントパネル内に表示させることも可能となりました。
そのシステムの名前が「ロードサインアシスト(RSA)」です。
RSAによって、運転手が見落としがちな一時停止、進入禁止、はみ出し禁止、制限速度等の交通規制を把握しやすくなります。
【公式解説動画】
第2世代で同一車線自動走行が実質可能でプロパイロット・アイサイト対抗へ
第2世代トヨタセーフティセンスで一番の注目内容はというと、「実質同一車線自動走行」が可能になるということ。
これは、先ほどお話したレーントレーシングアシスト(LTA)の機能とレーダークルーズコントロールの組み合わせによってその恩恵が受けられます。
同一車線自動走行といえば、日産の「プロパイロット」、スバルの「アイサイトツーリングアシスト」が取りざたされてきましたが、ついにトヨタがそれらに対抗するシステムを導入することになったと言えます。
ホンダも新型レジェンドにて同様のシステムを実用化した来たため、2018年以降は同一車線自動運転技術が注目のテクノロジーとなりそうです。
第2世代の初搭載車はどの車に?今後搭載予定車も
第2世代トヨタセーフティセンスの初搭載車は、2018年1月にマイナーチェンジする予定のアルファード・ヴェルファイアになります。
そして2018年夏に発売予定の次期クラウンにも搭載予定となっています。
これは、モーターショーで担当の方からその情報を聞きました。
今後は、2018年以降に発売される新型車(フルモデルチェンジを含む)や、ビッグマイナーチェンジする車に第2世代トヨタセーフティセンスが続々と搭載されていくことが予想できます。
第2世代TSSも車種別で機能の差別化があると思える理由
第1世代では、上位版の「トヨタセーフティセンスP」と簡易版の「トヨタセーフティセンスC」と2つのタイプに分かれており、車によって搭載が差別化されていました。
第2世代トヨタセーフティセンスでは今の所、第1世代のようにPとCに分かれるといった情報はありません。
しかしながら、第2世代でも車によって搭載機能の差別化があるのではと私は予想しています。
その理由が、こちらの画像。
【出典:TOYOTA】
この画像のLTA(レーントレーシングアシスト)の欄をご覧いただきたいのですが、(一部車種を除く)という表記がされています。
つまり車によってはLTAが搭載されないということを意味します。
このことから、同一車線自動運転にかかせないLTAの有りバージョンと無しバージョンの2つが存在することになると思われます。
それゆえ、車格が低い車や、設計が古くマイナーチェンジレベルでもLTA搭載が困難という車にはLTA無し版の第2世代トヨタセーフティセンスが搭載されるとも予想できます。
果たしてこの搭載有無の差別化はどのような線引きで行われるのか今後注目です。