トヨタ自動車のカローラ(アクシオ、フィールダー)のフルモデルチェンジに関する最新情報を本記事ではお伝えします。
カローラセダン、カローラツーリングとしてデビューした新型モデルのカローラ。
日本でのカローラブランド復権が目指される新世代モデルの情報を解説します。
この記事のポイント!
- デザインの進化
- 新プラットフォームTNGA採用による性能向上
- ボディサイズの3ナンバー化
- パワートレイン
- 発売時期
- プレミオとアリオンが統合される可能性
新型カローラセダン/ツーリング最新情報!注目ポイントまとめ
- セダンがカローラセダン、ワゴンがカローラツーリングの名称を採用
- ボディが3ナンバー化するものの日本仕様はナローボディ化させて海外仕様よりも小型化
- ガソリン、ターボ、ハイブリッドの3モデルを設定
- 「第2世代トヨタセーフティセンス」や「カラーヘッドアップディスプレイ」等の先進安全装備が充実
- 価格は190円台~
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ここからは、新世代カローラのさらに詳しい情報を海外仕様、日本仕様を含めて詳細にご紹介します。
新型カローラセダンの最新情報
世界初披露の場は広州国際モーターショーと米国!
新型のカローラシリーズのセダンが2018年11月16日に開幕する中国の広州国際モーターショーにて世界初披露されました。
さらに、ほぼ同じタイミングにて米国カリフォルニア州でも11月15日19時(現地時間)に公式サイトにてライブストリーミング配信されました。
ポイント
- エクステリアのコンセプトはエクステリアは「シューティング・ロバスト」
- TNGAプラットフォーム採用によって、現行モデルより全高が低くて、トレッドを広げることで、踏ん張り感のある低重心でスポーティなシルエットを実現している
新型カローラセダン フルモデルチェンジ後の外観デザイン
新型カローラセダンには海外仕様、日本仕様を合わせて複数のデザインが存在しています。
プレステージモデル(欧州、中国市場)
ポイント
- 上質で高級感のあるモデル
- メッキパーツが所々に活用されている所が特徴
- 中国、欧州等で発売
スポーティモデル(北米、中国市場)
ポイント
- 日本仕様となる次期カローラアクシオのベースとなるモデル
- プレステージモデルのようにメッキパーツが活用されておらず、アクティブなスタイルを採用
- 中国ではカローラレビンとしてラインナップ
- 北米、中国等で発売
スポーティモデル(北米仕様向けデザイン)
ポイント
- フロントバンパーの中央と左右が分かれたデザインになっている所が特徴
- スポーティなリアバンパーデザイン&リアスポイラー採用
- スポーティモデルよりもアグレッシブなデザインでスポーツセダンらしさが強調されている
新型カローラセダン 日本仕様のデザイン
日本仕様の新型カローラセダンのデザインは、中国仕様のレビンとかなり近いデザインの外観となっています。
フロントデザインは、大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一させて、力強くスポーティなデザインを表現。
ヘッドランプは、光源をLED化。
W×Bグレードには、2連続させたJ字形状のクリアランスランプ&デイライトで昼夜を問わず横方向に伸びやかで鮮烈な印象を表現しています。
リヤデザインは、水平基調のリヤコンビネーションランプとし、ワイド感を強調。
日本仕様では、海外仕様にあるウインドウメッキが採用されていないところがポイントとなります。
新型カローラセダンの動画
次期カローラフィールダーとなるカローラツーリングスポーツの最新情報
カローラスポーツのワゴンバージョンとなる「カローラツーリングスポーツ」がパリモーターショー 2018にて初公開されました。
これは、オーリスツーリングワゴンの後継モデルでもあり、実質、次期カローラフィールダーとなります。
このカローラツーリングスポーツをベースに、日本仕様は日本の交通事情に最適化される形になります。
日本仕様のカローラツーリング(次期フィールダー)の外観デザイン
日本仕様の新型カローラツーリングのデザインがこちらです。
カローラ ツーリングのサイドビューに関しては、後方への抜けの良いサイドウインドウグラフィックとドアショルダー部で伸びやかさを表現。
樹脂バックドアを採用することで、立体的な造形を実現させています。
日本仕様では、海外仕様と異なり、フロントバンパーのデザインがセダンと同じデザインとなっています。
カローラツーリングの全体的なイメージは海外仕様と同じですが、ナローボディ化されていることから、ややリア部分が海外仕様よりも狭まっている印象を受けます。
カローラツーリングの動画
新型カローラツーリング・カローラセダンのボディサイズ
セダン、ツーリング共に日本仕様にはナローボディ採用
トヨタ新型カローラの日本仕様のボディサイズに関しては、セダンとワゴン共に3ナンバー化されます。
ただし、日本の道路環境等に最適化された内容にするため、ナローボディが採用され、海外仕様よりもサイズがダウンサイジングされています。
グローバルモデルではすでに現行型でも3ナンバー化されていますが、日本仕様でも1,700㎜オーバーの3ナンバー化されるという点が大きな注目ポイントとなります。
カローラツーリング、セダンとフィールダー、アクシオ、スポーツとのボディサイズ比較
カローラセダン | ツーリング | アクシオ | フィールダー | スポーツ | |
全長 | 4,495mm | 4,495mm | 4,400mm | 4,400mm | 4,375mm |
全幅 | 1,745mm | 1,745mm | 1,695mm | 1,695mm | 1,790mm |
全高 | 1,435mm | 1,460mm | 1,460mm | 1,475mm | 1,460mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm | 2,600mm | 2,600mm | 2,640mm |
新型カローラ 海外仕様のボディサイズ
ちなみに海外仕様の新型カローラのボディサイズは以下の通りです。
カローラセダン | ツーリング | |
全長 | 4,630 | 4,650 |
全幅 | 1,780 | 1,790 |
全高 | 1,435 | 1,460 |
ホイールベース | 2,700 | 2,700 |
新型カローラに設定されるボディーカラー
- スーパーホワイトⅡ
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- シルバーメタリック
- セレスタイトグレーメタリック
- ブラックマイカ
- スパークリングブラックPクリスタルシャイン
- スカーレットメタリック
- ダークブルーマイカメタリック
新型カローラ フルモデルチェンジ後の内装(インテリア)デザイン
日本仕様の新型カローラの内装デザインがこちらです。
海外仕様とほぼ同様のインテリアデザインとなっています。
※海外仕様のインテリアがこちら↓
内装のポイント
- インテリアのコンセプトは「センシュアス・ミニマリズム」
- オートホールド機能付きの電動パーキングブレーキ
- 薄型インパネによる心地よい開放感のある空間&センタークラスター等集約された機能部品とのコントラストによって、上質なデザインが追求されている
- センターコンソールに国内販売のトヨタ車初となる「ディスプレイオーディオ」を全車採用
- 「ディスプレイオーディオ」は、Apple CarPlay/Android Autoに対応
- 車載通信システムであるDCM(Data Communication Module)を標準搭載
- 内装色はブラック。W×BとHYBRID W×Bグレードにはホワイト内装をオプション設定
- W×BとHYBRID W×Bグレードには、合成皮革とレザテックを組み合わせた「スポーティシート」を採用
- W×B、HYBRID W×Bグレードにトランクスルー(6:4分割)可能なリアシートを装備
- W×BとHYBRID W×Bグレードにオプティトロンメーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用
カローラスポーツとほぼ同テイストの内装デザインとなっており、
トヨタ新型カローラフィールダー・アクシオのTNGAプラットフォーム
GA-Cプラットフォームを採用
新型カローラのプラットフォームには、TNGAプラットフォームでCプラットフォーム用の「GA-Cプラットフォーム」のナローボディ版を採用。
このプラットフォームは、プリウス・カローラハッチバック・C-HR等で活用されています。
新プラットフォーム採用ポイント
- アルミ材と超高張力鋼板について使用を拡大
- 構造接着剤を最適に使用
- ねじり剛性を現行比60%向上(スポット溶接の打点追加等による)
- ボディ剛性の強化
- 低重心化
新型カローラ フルモデルチェンジ後のパワートレイン
従来の1.5Lから1.8Lエンジンへ変更
ハイブリッド車とガソリンエンジンには、これまでの1.5Lから1.8Lへ変更。
気持ち良いと実感できるシームレスな加速感が実現されています。
ガソリンエンジンに2ZR-FAEエンジン
ガソリンモデルには、直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴となる2ZR-FAE型エンジンを採用。
ターボモデルに8NR-FTS型エンジン
ターボモデルには、直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボの8NR-FTS型エンジンを採用。
ハイブリッドシステム
新型カローラには、直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴の2ZR-FXE型エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが活用されています。
ディーゼルエンジンはなし!噂であったものの・・・
新型カローラには、BMWの3気筒1.5Lディーゼルツインパワーターボエンジンの搭載の噂も存在していました。
新型スープラでも活用されるBMW製エンジンがカローラに搭載実現となれば、相当大きな話題となったでしょうが、あくまで噂で現時点ではディーゼル搭載の情報はありません。
駆動方式に4WDのE-FOURもあり
トヨタ新型カローラには、セダンとツーリング共に新型プリウス同様に、HV4WD(E-Four)を採用したモデルも用意されています。
<HV4WD(E-Four)と機械式4WDの違い>
HV4WD(E-Four)は機械式4WDと異なり、前輪と後輪をプロペラシャフトという軸でつながず、電気的につなぎ、エンジンではなくモーターで後輪を駆動させる動力源があるのが特徴のシステム。
また、高出力E-Fourに対し小型車両用にシステムをコンパクト化。さらに日常使用において4WD制御を必要とする状況をより精度高く見極め、さらなる低燃費化に貢献している。
新型カローラのサスペンション
フロントサスペンションにマクファーソンストラット式
新型カローラのフロントサスペンションには、マクファーソンストラット式が採用されています。
リアサスペンションにダブルウィッシュボーン式
新型カローラのリアサスペンションには、ダブルウィッシュボーン式が採用されています。
新型カローラ フルモデルチェンジ後のガソリン&ハイブリッド燃費性能
1.8L ハイブリッド車 | 1.8L ガソリンエンジン車 | 1.2L ガソリンターボ車 | ||
---|---|---|---|---|
カローラ S、G-X | WLTC29.0 JC0835.0 | WLTC14.6 | WLTC15.8 | |
カローラ ツーリング S、G-X | ||||
カローラ スポーツ G、G“X” | WLTC30.0 JC0834.2 | - | CVT | WLTC16.4 JC0819.6 |
6MT | WLTC15.8 JC0816.4 |
次期カローラフィールダー・アクシオの先進安全装備(第2世代トヨタセーフティセンス)
トヨタ新型カローラに搭載される先進安全装備には、第2世代トヨタセーフティセンスを搭載。
ポイント
- 自動ブレーキが夜間歩行者・自転車検知に対応
- レーダークルーズコントロールが全車速対応
- レーントレーシングアシスト搭載により、高速走行中に車線からはみ出さずに車線中央を走るようにサポート
- アイサイトツーリングアシストやプロパイロットクラスの装備が搭載されることを意味する
- 道路標識の認識も可能に
カラーヘッドアップディスプレイをオプション設定
カラーヘッドアップディスプレイをW×Bグレードにオプション設定されている所も注目ポイントの一つとなります。
新型カローラツーリングのライバル車はレヴォーグか
フルモデルチェンジした新型カローラフィールダーは、スバルのレヴォーグの次期モデルとライバル関係になる可能性が考えられます。
カルディナ以来のライバル対決か
レヴォーグに関しては、2020年にデビューが有力で、トヨタにとってはかつてのカルディナVSレガシィを彷彿させるステーションワゴンのライバル車として意識することが考えられます。
次期レヴォーグ最新情報!フルモデルチェンジ予想変更点。発売時期は2020年が有力 ⇨レヴォーグのフルモデルチェンジ最新情報はこちら次期カローラセダンのライバル車
次期カローラセダンのライバル車に関しては、カローラの3ナンバー化に伴い、シビックセダン、Mazda3、インプレッサG4あたりがライバル候補になると思います。
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フルモデルチェンジ後の新型カローラセダン&ツーリング販売価格は次の通りになる見通しです。
カローラセダンの販売価格(消費税10%込)
カローラツーリングの販売価格
新型カローラセダン、カローラツーリングの発売時期(発売日)は2019年9月17日
トヨタ新型カローラの発売日は、2019年9月17日です。
ちなみに昨年は、オーリスの後継モデルであり、若年ユーザー層の取り込みを狙ったハッチバックのカローラスポーツが発売されました。
そのカローラスポーツも同じ9月17日に一部改良を実施しました。
ハッチバックに加えて、新型カローラのワゴンとセダンが発売することで、本格的にカローラの世代交代が完了することとなります。
新型カローラセダンは、アリオン・プレミオと統合へ向かうのか
2016年にビッグマイナーチェンジで延命化を図ったアリオン・プレミオに関しては次期モデルの動向は不明で、今後生産終了も見込まれています。
5ナンバー継続と見られる新型カローラセダンがアリオン・プレミオの役割を統合していくと見られていますが、すぐには統合は難しいでしょう。
日産のシルフィはどうなる?
関連記事シルフィのモデルチェンジの動向について
プレミオ後継モデルの予想!プレステージモデル日本導入を期待
私としては2020年以降に
- 新型カローラセダンをベースに次期プレミオの登場
- 実質プレミオ後継モデルとして新型カローラセダンの上級モデルを導入
このいずれかのパターンを予想しています。
現在のプレミオとアリオンの販売台数を考えると廃止するには惜しい台数ですし、カローラとカムリの間を埋める上級セダンの存在はそれなりに需要があると思います。
ポイントは、日本で販売されていない新型カローラセダンのプレステージモデルの存在。
カムリのように、日本で後にプレステージモデルを導入して、それをプレミオの実質後継モデルとする可能性を予想しています。