日本ではプリウスの陰に隠れてしまいがちなオーリスですが、実は、欧州市場ではかなりの人気を集めている車でもあります。
欧州ではプリウス以上の人気!実は最先端の内容をいち早く取り入れていたオーリス
オーリスは、欧州を主な販売市場としており、人気が出始めた2代目以降は、今や欧州ではプリウス以上に人気のハイブリッドカーとなっている程です。
欧州で売れているとだけあって、日本で未発売のステーションワゴンタイプの「オーリスツーリングスポーツ」というモデルが発売されている程。
<オーリス・ツーリングスポーツ>
日本ではどうも知名度が低いオーリスですが、海外では売れている世界戦略車なのです。
それがよく分かるのは、オーリスには、
- トヨタ車で初めてキーンルックのデザインを採用
- トヨタで初となる1.2L直噴ターボエンジン8NR-FTS型を搭載
- 4代目プリウスよりも早く、リアシートの座面下に駆動用バッテリーを搭載&リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用
というようにトヨタ最先端の内容をいち早く取り入れている部分があるという所です。
日本でも2016年にハイブリッドモデルを発売するといったテコ入れがされており、今後、欧州のように人気車種へと成長できるのかが注目されていました。
そんなオーリスがいよいよ3代目へのフルモデルチェンジを機にカローラブランドとして発売されるとなれば、グローバルとしてカローラブランドの向上が目指されることとなります。
グローバル化と言えば、カムリハイブリッドも新型からかなり力が入れられていますよね。
アンチプリウスの受け皿としてのシェア拡大にも期待
非常に人気が高く、実際に売れている新型プリウスですが、その個性あるデザイン等の部分を否定的に思うユーザーは少なくありません。
そんなアンチプリウスユーザーの受け皿としての役割を、次期オーリスことカローラSPORTには現行以上にアピールすることで、日本での存在感は高まるように思います。
オーリスと同じCセグのハッチバックカーには、スバルのインプレッサやマツダのアクセラといった今売れ筋の車が存在するので、アピールの仕方次第で大化けする可能性は十分秘めています。
次期アクセラのフルモデルチェンジ情報
新型インプレッサの魅力とは?
ただ、ダウンサイジングターボやディーゼルが大きなアピールポイントになるとは思えません。
実際、現行型のダウンサイジングターボモデルだけでは厳しいことからハイブリッドモデルが追加されたわけです。
他社でもホンダのステップワゴンなどダウンサイジングターボを売りとした車が出ていますが、その販売台数を見ても、日本では、ダウンサイジングターボはハイブリッドのような購入意欲をそそる存在にまだなり切れていません。
それならば、プリウスのアンチユーザーをターゲットとし、プリウスのライバルとして徹底的にアピールすれば、知名度も上がり、現行以上に購入ユーザーが増えるのではないでしょうか。
昔ゲームではポケモンが「赤」と「緑」の2種類を出して、購入者はどちらを買うべきかみたいなことがありましたが、それと同じく、「プリウス」か「カローラスポーツ」かの2択を選べるようにすると戦略上良いのではないでしょうか。
その2択を考えてもらうことで、ユーザーは知らぬ間に、すでにトヨタ車の中から買う前提となりますし、仮にホンダや日産がプリウス対抗車を発売しても、カローラスポーツがその前に立ちはだかるといった防御策にもなります。
ホンダがプリウス対抗車種を2018年に復活!
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フルモデルチェンジする3代目オーリスは、日本でも欧州並みの人気車と化けることができるのかどうか要注目したいですね。
次期オーリスの最新情報が入れば、また更新します。