スバルWRX S4/STIの年次改良&マイナーチェンジ最新情報を本記事にてお伝えします。
スバルのスポーツセダンとして2014年にデビューしたWRX S4/STI。
2017年にはD型へビッグマイナーチェンジしましたが、2018年にはE型へと年次改良を実施。
そして2019年の今年は、WRX S4/STI F型へと年次改良されるわけですが、これまでのマイナーチェンジを含めてWRXに関する最新情報をお伝えします。
WRX S4/STI F型最新情報更新!2019年は現行型最後の改良か
WRX S4とWRX STIのF型への年次改良の内容は以下の内容となります。
- ボディカラーにマグネタイトグレーを追加(ダークグレー・メタリックは廃止)
- ハイビームアシストの対応速度の変更(40km/h→30㎞/h)
- STI Sportのフロントグリルにメッキモールを追加
- WRX S4 2.0GT-S EyeSightの18インチアルミホイールの色をダークガンメタリックからブラックへ変更
- WRX STI全車のフロントフォグランプカバーのデザインを変更
- トランクの開閉方法を変更
- WRX STI Type Sに19インチ切削光輝アルミホイールを採用
- 5月14日発表、6月27日発売
WRX S4 STI Sportのフロントグリルにメッキモールが装備されたことから、若干高級感を演出してノーマルグレードとのデザインでの差別化を図ったと思われます。
新しい情報が入り次第、ここに追加していきます。
次期WRXへのフルモデルチェンジは2020年が有力
次期WRXの情報に関しては、次の記事にて解説しています。
ここからはE型以前の改良情報を掲載しています。
WRX S4 STI E型へ2018年6月7日に年次改良
スバル WRX S4/STIは、2018年6月7日に年次改良を実施。
WRX S4/STI E型への年次改良の内容は以下の通り。
- アイサイトの性能向上(プリクラッシュブレーキ制御の改良)
- WRX STIに、サンルーフをオプション設定
また、レヴォーグについては、2018年6月1日に年次改良が行われます。
スバル レヴォーグ F型へのマイナーチェンジ(年次改良)の変更点!2019年最新情報更新WRX S4 STI Sportを2018年9月21日新発売
WRX S4の最上級グレードとなるWRX S4 STI Sport(STIスポーツ)が2018年9月21日に新発売されました。
ポイント
- WRX S4 STI Sportのコンセプトモデルは2017年1月開催の東京オートサロン2017で公開され、そこから約1年半ぶりの発売となる
- 外観は、ビルシュタイン製フロントストラット「DampMatic II」とSTI製コイルスプリング、高剛性クランプスティフナー(左右)付電動パワーステアリング採用
- 内装は、専用のボルドー色採用のレカロ製フロントシート
- フロントグリルとサイドガーニッシュ、リアにSTIエンブレム装備
- この時期に発売することで、2019年にモデルチェンジする可能性が低いと思われる
東京オートサロン2017で公開された「WRX S4 STI Sport CONCEPT」には、フロントグリルやサイドウインドウ下部などにメッキパーツが装備されるといった内容になっていましたが、市販モデルは通常のS4とほぼデザインの印象が変わらない内容となっています。
ここからは、昨年のD型モデルの情報となります。
スバルWRX S4 2017にD型へマイナーチェンジ アイサイト最新モデル搭載へ
スバルの車は発売1年目がA型、そして翌年がB型へ改良されるというように毎年何らかの改良が行われるイヤーモデル制を採用しています。
近年のスバル車は、発売4年目となるD型でビッグマイナーチェンジを実施してモデルライフ後半に突入する傾向にあり、WRX S4もD型となる2017年にビッグマイナーチェンジが実施されます。
そもそもWRX S4は、以前はインプレッサシリーズの一員だったインプレッサWRXが独立し、STIとは別にファミリーカー的要素としても使える車として登場しました。
どちらかというと4代目までのレガシィB4の後継的車種という位置づけがしっくりくるのではないでしょうか。
レヴォーグとは兄弟車であることから、レヴォーグセダンと言われることもあります。
日本向けに本気で作ったレヴォーグのセダンモデルという部分から考えても、スバルが日本で本気で力を入れているセダンはWRX S4だと私は思います。
その証拠に、インプレッサG4やレガシィB4のCMはほとんどないにも関わらず(大抵インプレッサスポーツとレガシィアウトバックのCMが放送されている)、WRX S4のCMは年次改良する時期になれば「大人になったらスポーツセダン」というキャッチフレーズを掲げてよく放送されています。
セダン不況の中、セダンになじみ深く、旧来のレガシィB4のユーザー層も多い中高年齢層のユーザーや、走り好きだが通常の乗用車としても使えるスポーツカーを探しているユーザー層にターゲットを絞ることで、WRX S4は独自の存在を発揮していると言える状況です。
さて、前置きが長くなりましたが、2017年のビッグマイナーチェンジで可能性が高いのは、最新式のアイサイトが採用されるということです。
スバルは、2017年にアイサイトの新型搭載車を投入することをすでに発表しています。
この新型アイサイトについては、レベル2の自動運転が可能となり、これまで65km/h以上でしか利用できなかった車線からはみ出ず、車線の中央を自動的に走る機能が65km/h以下の低速時でも使用可能となり、これを利用することで単一車線上での自動走行が実質可能となるわけです。
【追記情報】
新型アイサイトは、アイサイトツーリングアシストという機能だと判明。
詳しい情報は以下の記事にて解説。
関連記事アイサイトツーリングアシストについてこれは、レヴォーグとWRX S4に同時に初搭載となります。
これによって、WRX S4のD型は“高速で単一車線自動走行が可能になる”という所が大きなポイントとなるのは間違いありません。
その他、安全装備としては、
- フロントビューモニター採用
- スマートリヤビューモニター採用
- 後退時自動ブレーキシステムの搭載
- ハイ&ロービーム一体型のステアリング連動LEDヘッドランプ採用
- クルーズコントロールとアクティブレーンキープの上限速度が135km/Lへ向上(現在は114km/h)
となっており、レヴォーグD型と同様の内容になる見通しです。
詳しくは以下のレヴォーグの記事をご参照下さい。
チェックレヴォーグD型最新情報!ビッグマイナーチェンジ実施へWRX S4の質感向上が課題
WRX S4に関しては、走行性能という部分だけで見れば、輸入車よりもコストパフォーマンスが高いのは間違いありません。
ただ、その分、車の質感を犠牲にしている部分があるのは否めません。
WRXということで、メッキ加飾といったギラギラした演出はなく、レヴォーグに比べて控えめのデザインとなっているのは承知の通りです。
ただ、ベース価格で400万近くするということを考えると、今の質感は、4代目のインプレッサG4と100万円以上の差があるとは到底言えません。
それに2016年10月にフルモデルチェンジを行って登場する5代目の新型インプレッサの質感は大幅に向上し、正直今のWRX S4よりも内装等の質感が高いレベルへと進化しています。
<新型インプレッサG4の内装>
<現行WRX S4の内装>
これをD型となる2017年のマイナーチェンジでどう克服してくるかが焦点となります。
新型インプレッサにスバル初搭載される新型プラットフォームのSGP(スバルグローバルプラットフォーム)は、フルモデルチェンジする車に搭載していくと発表されているため、マイナーチェンジとなるWRX S4のD型では搭載されません。
WRX S4のラグジュアリーモデルがあってもいいのでは
個人的には、レガシィのようにLimitedグレードを設定して、ラグジュアリー志向のWRX S4があってもいいと思っています。
2015年に限定発売した特別仕様車「SporVita(スポルヴィータ)」のようにサイドウインドウ下部にメッキ加飾をするだけでもやや質感の高さが演出されますよね。
<WRX S4 SporVita(スポルヴィータ>
レヴォーグや新型インプレッサG4の上級モデルには、このようにメッキ加飾されているので、S4もマイナーチェンジで是非、これをオプション設定でもいいので選べるようになればなと思います。
S4のラグジュアリーモデルを設定することで、キャラクター的にやや近いスカイラインのユーザーや、日本向けのサイズであることからトヨタSAIやマークXのユーザーも演出しだいでは囲むことができると思うのですが。。。
まあ、さすがにそれをしてしまうとレガシィB4の立場がなくなってしまいますし、ましてや需要が少ないこのジャンルでそういったコストをかけるのは困難だとは思います・・・
それにWRXというキャラクターを考えるとラグジュアリーというのは似合わないかもしれませんが、従来のWRXのイメージはSTIに任せて、新規ユーザー獲得のためにも高級志向のWRXへと変貌するのは悪いとは思いません。
本来ならばレガシィB4がふさわしい存在ですが北米が主な市場の為に日本向けに作るわけにもいかず、セダンファンとしては、国産でコンパクトでスポーティな高級車がない今、WRX S4は、今後スバルが今まで手を出せなかったスカイラインやクラウンアスリートといった国内の高級スポーツカーのユーザー層にも訴えかけることのできる可能性のある車だと思います。
これの質感を向上させれば・・・(画像はWRX S4)
↓こんな風になるのも夢の話ではないと思いませんか?(画像はスカイライン)
なんとか2017年のD型となるマイナーチェンジでそういった形が少しでも見れれば嬉しいのですが。
2017年1月16日追記 北米にて新型WRX発表
デトロイトモーターショー2017にてビッグマイナーチェンジしたWRX(2018年モデル)が公開されました。
<WRX 2018年モデル>
北米仕様の新型WRXの詳細はこちらの記事にて解説しています。
▷スバルWRX2018年モデル(北米仕様)から今年のレヴォーグとS4のヒントを読み解く
この新型WRXをベースに、WRX S4のD型が発売されるのは明白なため、思っていたよりもデザインの変化は小さかったなと。
まだ、日本モデルではさらに改良される可能性があるため、何とも言えませんが、せめて内装はもう少し手を加えないと、新型インプレッサとの世代の違いがあからさまです。
あくまでもWRXはデザインではなく、走りの部分を強化して次のモデルチェンジまで乗り切るという感じなのかもしれません。
この北米モデルの新型同様のデザイン+次世代アイサイト搭載という形で、D型のWRX S4が発売されるのかどうか、非常に興味深いですね。
2017年6月6日追記 新型WRX S4のデザイン公開
スバルは2017年6月5日にD型となる新型WRX S4の画像を一枚公開しました。
その画像がこちらです。
日本モデルのデザインも、北米モデルとほぼ同じでしたね。
エクステリアは、
- フロントグリルの形状変更
- フォグランプ周辺のデザイン改良
- 新デザインの18インチアルミホイール採用
といった変更となります。
今回の改良で垢ぬけたデザインとなり、レヴォーグとは方向性の違うデザインとなっている所がポイント。
インテリアは、
- 5.9インチのマルチファンクションディスプレイ(MFD)採用
- ドアグリップの形状変更
- パネル部分の形状やカラーの変更
といった変更が加えられます。
今回のマイナーチェンジ後は、WRX S4とレヴォーグはより差別化されたデザインになると言えます。
レヴォーグがレガシィ寄りのデザインになったのに対し、S4はWRX独自の世界へ進んだ感じといえるのではないでしょうか。
これで単にレヴォーグセダンとは呼ばせないという思いがあるように思います。
S4はアメリカのWRXのデザインと同期せざるを得なかったのでしょうが、レヴォーグは元々日本専用車としてスタートしているので、無理にWRXと同じテイストにする必要がなかったとも考えられますよね。
WRX S4 D型の発売時期は2017年8月7日
そして気になるD型WRX S4の発売に関しては、
- 7月3日発表
- 8月7日発売
というスケジュールになります。