トヨタの人気スポーツカーの86(ハチロク)とスバルのBRZのフルモデルチェンジに関する最新情報を本記事では記載します。
新型86、新型BRZのモデルチェンジが2020年頃行われる可能性が出てきました。
2代目となる新型86は、初代と同じくトヨタ・スバルの共同開発となり、スバルの新世代プラットフォームSGPをベースに新開発の1.6ℓ直噴ターボ搭載が現時点では有力となっています。
2019年にはBMWと共同開発しているスープラ、2021年頃にはS-FRというようにトヨタの新世代のスポーツカーが発売される見通しですが、その中でも中核となる次期86の最新情報について今回はお伝えします。
この記事のポイント!
- 2代目もトヨタ&スバルとの共同開発が有力
- 新型エンジンとして2.4リッター水平対向4気筒エンジン(FA24型)採用が有力
- プラットフォームはSGPではない可能性
- 86の歴史
トヨタ新型86は、マツダではなく引き続きスバルと共同開発!
2代目となる新型86は、マツダと共同開発し、ロードスターをベースとして作られるのではないか。
2015年5月にトヨタとマツダの提携が決まったことで、そんな噂が一時期出回ったことがありました。
しかしながら、モデルチェンジ後の新型86も、初代86に引き続きスバルとの共同開発が行われる見通しです。
トヨタ新型86の外観・外装(エクステリア)デザイン予想
トヨタ新型86の外観(エクステリア)デザインに関しては、新型スープラに近いスタイルの可能性が取りざたされています。
新型スープラに関しては、左右に大きく張り出したフェンダーや大型リヤウィング、リヤディフューザーが特徴となっているだけに次期86にもそれらが活かされる可能性も。
小型版スープラとも言えるエモーシャルでスポーティな外装を期待したい所。
GR HV SPORTSコンセプト(GR ハイブリッドスポーツコンセプト)
次期86に関係すると見られているコンセプトカーとしては、東京モーターショー2017にて公開された「GR HV SPORTSコンセプト」があります。
このコンセプトは現行型をベースとしつつも、次期86ハイブリッドの可能性も考えられる存在。
特徴的なリアコンビランプデザインが印象的な内容となっています。
トヨタ新型86のボディサイズ
トヨタ新型86のボディサイズに関しては、ライトウェイトスポーツカーである現行型から大きく変わらず維持する可能性が有力。
ただ、車体設計の変更によって、剛性強化&車重量の変更等が行われそうです。
【参考】現行86ボディサイズ
- 全長 4,240mm
- 全幅 1,775mm
- 全高 1,285mm
- ホイールベース 2,570mm
オープンボディのコンバーチブルモデル登場の可能性も
次期86では、オープンボディとなるコンバーチブルモデルの登場の可能性も取りざたされています。
トヨタ新型86の内装(インテリア)デザイン予想
トヨタ新型86の内装(インテリア)デザインに関してヒントとなるのがGR HV SPORTS conceptのインテリア。
現行ベースではありますが、素材変更や質感向上が予想できます。
車体設計の改良によって、ゆとりをもった室内空間になることも予想できます。
2代目新型86のプラットフォームはSGPではなく現行プラットフォーム維持か?
トヨタ新型86に使用されるプラットフォームは、スバルの新世代プラットフォームであるSGP(SUBARU GLOBAL PLATFORM)をベースに後輪駆動用に改良されると見られてきました。
しかしながら、現時点では、現行86に採用されている旧インプレッサ系のプラットフォームを改良した内容になる可能性が有力です。
トヨタ新型86のパワートレイン ダウンサイジングターボ搭載は?
スバルは、2019年に新開発したダウンサイジングターボユニットを投入することを2016年の決算説明会で発表しました。
<スバル 新中期経営ビジョン際立とう2020>
この新世代ダウンサイジングターボには、1.6ℓと2ℓの2つのモデルがあり、どちらもスバルで初めてとなるリーンバーン(希少燃焼)を採用することになっています。
リーンバーン(希薄燃焼)とは
希薄燃焼とは、理論空燃比よりも薄い混合気で燃焼させることである。「リーンバーン」ともいう。
希薄燃焼では従来のエンジンよりも大量の吸気が必要となる。そのため通常よりも「スロットルバルブ」が大きく開かれ、通気の抵抗を少なくしてより多くの空気を燃焼室へ取り込む。空気は燃焼ガスよりも温度が上がりやすいため、同等の燃焼エネルギーでもより大きく膨張し、熱効率が良くなるのである。
こうした希薄燃焼を行っているエンジンのことを「希薄燃焼エンジン」と呼ぶ。【出典:AUTOMOTIVE JOBS】
この新世代1.6ℓダウンサイジングターボエンジンが新型86で採用される可能性が取りざたされていました。
しかしながら、プラットフォームがSGPではなく現行型プラットフォーム採用にあたってターボ搭載の可能性は低くなっています。
現状で次期86に搭載が有力なのは、
- FA20型2リッターNAエンジン
- FA24型2.4リッターNAエンジン
の2つ。
全車は現行エンジンを改良したものとなり、後者はスバル アセントの2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジン(FA24型)をNA化させた内容になる見通し。
トヨタ新型86のエンジンスペック
トヨタ新型86のエンジンスペックとして参考になるのが、アセントのFA24型エンジンと現行86のFA20型のエンジンスペックです。
【参考】アセントのFA24型エンジンスペック
- 最高出力:260hp
- 最大トルク:38.3kgm
【参考】現行86のFA20型エンジンスペック
- 最高出力:152kW(207PS)/7,000r.p.m
- 最大トルク:212N・m(21.6kgf・m)/6,400~6,800r.p.m.
トヨタ新型86の燃費性能
トヨタ新型86の燃費性能に関して、FA20型エンジンを使用するモデルは、現行に近い燃費性能と予想します。
【参考】現行型86の燃費性能:11.8~12.4km/L
トヨタ新型86の先進安全装備を予想
トヨタ新型86の先進安全装備には、スバルのアイサイト搭載と予想します。
スバルは今後MT車にもアイサイトを搭載していくと見られており、次期WRX STIにも新型アイサイト搭載が有力となっています。
トヨタ新型86の価格・値段
トヨタ新型86の予想販売価格は、排気量が上がる新型エンジン採用もあって現在よりも幅広い金額になると予想します。
ただスタート価格に関しては、小型スポーツカーというポジションを考えると現在の2,623,320円から大きく変わらないと思われます。
トヨタ新型86の発売時期(発売日)はいつ頃か?
トヨタ新型86の発売時期は、2020年~2021年が有力となっています。
そしてその前年となる2019年には、待望のスープラが復活。
さらに2021年には、ヨタハチ復活をにおわせる新ライトウェイトスポーツカーのS-FRがデビューの可能性も。
現在の86一本しかないトヨタのスポーツカーのラインナップも数年後にはかなり充実した状況が期待できそうです。
そこで中核となる新型86がどこまで存在感を見せられるのかに注目です。
トヨタ新型86の最新情報が入れば、追ってお伝えします。
トヨタ86とは?簡単な歴史
走る楽しさを追及した「直感ハンドリングFR」のコンセプトの実現のもと、2012年にデビューしたトヨタ86。
86は、若年層だけではなく、かつてのAE86型カローラレビン・スプリンタートレノのユーザーだった中高年層も狙った幅広い層をターゲットとしたFRレイアウトのスポーツカーとなっています。
そんな86は今や唯一のトヨタブランドのスポーツカーとなっており、スポーツカー好きのユーザーにとっては、ややおとなしい性格のクルマながらも気にせずにはいられない存在となっています。
そんな86の歴史を振り返って見ると、現行型86のコンセプトモデル だったFT-86が公開された2009年の第41回東京モーターショーまで戻ることとなります。
<FT-86Concept>
このデザインは、一つ前の東京モーターショー2007で公開されていたトヨタのハイブリッドスポーツタイプのコンセプトカー「FT-HS」を彷彿するものとなっており、新しい時代のライトウェイトスポーツカーとして印象づけました。
<FT-HS>
【出典:トヨタ公式サイト】
そして2年後の2011年に開催されたジュネーブモーターショーではさらにデザイン等を改良した「FT-86 II concept(エフティー・ハチロク・ツー・コンセプト)」を公開。
<FT-86 II concept>
【出典:トヨタ公式サイト】
そしてその翌年2012年にようやく市販モデルとなる86が発売に至ったというわけです。
<トヨタ86>
それから4年った2016年には、ビッグマイナーチェンジを実施してデザインだけでなく足まわりやボディ剛性の強化を行い、次期86がデビュー予定の2020年までさらなる現役続行をすることとなりました。
<マイナーチェンジ後の86>
言わば、初代86は8年以上という長期のモデルライフを設定されていることとなります。