マツダ RX-9を2020年発売か?新型ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」に注目

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マツダがロータリーエンジン搭載の次世代スポーツカーとしてRX-9を2020年に発売される可能性が浮上してきました。

事の発端はロータリースポーツ コンセプトの「 Mazda RX-VISION」が東京モーターショー2015で公開されたことがきっかけとなります。

その後、2016年3月24日にマツダ申請した特許の書類が世界中で話題となり、RX-9に対してより注目される状況となっています。

そんな新世代のRXシリーズとなる新型のRX-9についての内容に今回せまります。

マツダ RX-9誕生に世界中が期待!ロータリースポーツカーの存在について

マツダと言えば、近年はSKYACTIVテクノロジーや鼓動デザイン、ディーゼルエンジンといった部分が注目され、それが同社の大きな強みとなっています。

しかしながら、かつては、ロータリーエンジン搭載車を発売している唯一の会社でもありました。

<ロータリーエンジンとは?>

ロータリーエンジン(Rotary engine)とは、一般的なレシプロエンジンのような往復動機構による容積変化ではなく、回転動機構による容積変化を利用し、熱エネルギーをそのまま回転動力として出力する原動機である。

ドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルの発明による、三角形の回転子(ローター)を用いるオットーサイクルエンジンが実用化されている。ヴァンケル型ロータリーエンジンとレシプロエンジンとでは構造は大きく異なるが、熱機関としては同等に機能する。

ロータリーエンジンの研究は原理的には古くから行われてきたが、その中で唯一実用化されたいわゆるヴァンケルエンジンは、1957年に西ドイツのNSU社とWankel社との共同研究により開発に成功した

【出典:wikipedia

そのロータリーエンジン搭載車として人気を集めたのが、RX-7とRX-8になります。

1971年に当時すでにロータリーエンジンを搭載していたコスモ、ファミリア、ルーチェ、カペラに続いてマツダ第5弾のロータリーエンジン搭載車として発売されたサバンナという車がありました。

そのサバンナの後継車種として1978年に登場したのがRX-7になります。

<RX-7>

出典:Wikipedia

RX-7は2度に渡るモデルチェンジを繰り返し、2代目に関してはバブル時代とスポーツカーブームが重なり多くのユーザーに愛された車種でもありました。

しかしながら、自動車排出ガス規制の強化を受けてロータリーエンジンの環境対策の行き詰まったことから3代目FDS型を最後に2002年に生産を終了。

そして新たなマツダのロータリースポーツ車種として4ドア4シーターとして開発されたRX-8が2003年にデビューを飾ります。

<RX-8>

出典:Wikipedia

4ドアを活かして、前後ドアが観音開きになる「フリースタイルドア」は注目を集めました。

当時は優れたエンジン性能が評価されイギリスで「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2003」を受賞した程です。

しかしながら、そんなRX-8も排ガス規制の対応が厳しかったり、販売不振等の要素によって2012年6月22日に生産が終了。

これでロータリーエンジン搭載車はなくなってしまったものの、唯一の救いが当時マツダの社長であった山内孝氏がロータリーエンジンの次期モデルの開発は継続すると発表されていたことでした。

そこから約3年後の2015年に、ついに次期ロータリーエンジン搭載車のコンセプトカーが公開されることとなりました。

RX9のコンセプトか?東京モーターショー2015で発表されたRX-VISION

次世代ロータリーエンジン搭載車のコンセプトカーとして東京モーターショー2015で公開されたのがRX-VISION(ビジョン)です。

<RX-VISION>

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公式動画はこちら。

「魂動デザイン」が採用されており、息を飲むほどエレガントで美しいデザインはまさに現在のマツダ最高峰のデザインと言っても過言ではありません。

マツダはこの「Mazda RX-VISION」について公式サイトで次のように記載しています。

「Mazda RX-VISION」では、マツダデザインが考える美しいFRスポーツのカタチを追求し、新しさの中にスポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカーの歴史を凝縮したスタイリングをつくり上げています。ひと目でスポーツカーとわかるパッケージに、圧倒的に低いボンネットと全高を可能にする次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載し、オンリーワンのFRプロポーションを生み出しました。

【出典:マツダ公式サイト

<参考 RX-VISIONのボディサイズ>

全長 4,389mm
全幅 1,925mm
全高 1,160mm
ホイールベース:2,700mm
タイヤ 前:245/40R20 / 後:285/35R20
リム 前:9.5J / 後:11J

このRX-VISIONは、RX-8の4シーターではなく、RX-7と同じく2シーターとなっている部分は見逃せません。

そして一番注目なのは、次世代ロータリーエンジンの「SKYACTIV-R」です。

次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」

東京モーターショー2015で明らかになった次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」の存在。

「SKYACTIV-R」については、これまでのロータリーエンジンの弱点を克服した画期的なエンジンになるとされています。

その「SKYACTIV-R」エンジンについては、2016年3月24日に「SKYACTIV-R」と思われる「Rotary Piston Engine Mounted on Vehicle」という特許が申請されたことが話題となりました。

その特許の内容については、英語になりますが、以下のページで読むことができます。

▷「Rotary Piston Engine Mounted on Vehicle」について

 排気ポートが上、吸気ポートが下というように、これまでのロータリーエンジンとは対照的な内容となっており、燃料の噴射方式については、ポート噴射が採用となっていて直噴ではない所がポイントとなります。

マツダがこれ以前に最後にコンセプトとして公開していた次世代RENESIS(ロータリーエンジン16X)は直噴だったことから、「SKYACTIV-R」は16Xとは別物の可能性があり得ます。

また「SKYACTIV-R」の最高出力は400ps程度になると見られています。

【追記】2020年にロータリーエンジンを採用したレンジエクステンダーEV等が登場か

「マツダ 技術説明会 2018」にて、新開発のロータリーエンジンレンジエクステンダーを搭載したモデルを開発していることを発表しました。

詳しくは以下のマツダ公式ブログの記事にて。

>>マツダ、クルマをより魅力的にする電動化とコネクティビティの技術戦略を公表

新型RX-9はでプロトタイプを東京モーターショー2017と噂されるも・・・

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RX-9は、RX-VISIONがベースとはなるものの、ボディサイズは、RX-VISIONよりも若干コンパクトなサイズとなる見通しです。

RX-9のプラットフォームには、新世代ロータリーエンジンの力を発揮させるためのスカイアクティブテクノロジーを活かした専用プラットフォームが採用されると見られています。

そんなRX-9のプロトタイプが発表される舞台は2017年に開催される東京モーターショー2017が有力視されていました。

2017年と言えば、世界で初めて量産ロータリーエンジンを搭載した車「マツダ・コスモ」誕生からちょうど50周年になる年です。

まさに新世代のロータリーエンジン搭載車発表について最高のタイミングとも言えます。

その2017年に初のRX-9プロトタイプが公開され、そしてマツダ創業100周年を迎える2020年1月に華やかにデビューというのが現在の有力な状況となっていました。

マツダは1920年(大正9年)1月に創業

【追記】
東京モーターショー2017では、RX-9の発表はなかったものの、RX-VISIONをさらに進化させたと見られる「マツダ VISION COUPE」が公開。

マツダ VISION COUPE

実はこの「マツダ VISION COUPE」のデザインは、次期アテンザに活用される可能性も出てきました。

>>次期アテンザのフルモデルチェンジ最新情報はこちら

RX-9の価格は800万程度か?

RX-9の販売価格は、800万程度が目標と見られています。

マツダRX-9の最大のライバルはポルシェ718ケイマンSか

RX-9の最大のライバルとなるのは、日産のGT-Rよりもポルシェ718ケイマンSと思われます。

ポルシェ718ケイマンの公式動画はこちら。

現在2代目となるポルシェ ケイマンに関しては、後期モデルが2015年12月に発表され名称も「ケイマン」から「ケイマン718」に変更され、日本でも2016年に発売されています。

そのケイマン718の上位モデルであるケイマン718Sについては、ボディサイズや価格、パフォーマンス等々、RX-9とかなり近い存在となり強力なライバル関係になるのは間違いありません。

<参照 ケイマン718スペック>

◯ボディサイズ
全長   4,379 mm
全高   1,295 mm
全幅   1,801 mm
ホイールベース   2,475 mm

◯エンジン性能
水平対向4気筒 2.5Lターボ
最高出力  257 kW (350 PS) / 6,500 rpm
最大トルク  420 N・m / 1,900 – 4,500 rpm
最高速度  285 km/h
最大トルク (EEC) 380 N・m / 1,950 – 4,500 rpm
最高速度 : 275Km/h

◯価格
718ケイマンS (6MT):813万円
718ケイマンS (7PDK):865万4000円

【出典:ポルシェ718ケイマンS公式サイト

RX-9についてのまとめ

これまでマツダの次世代ロータリーエンジンの噂はいろいろと出ていた者の、RX-VISIONが公開されて以降、ようやくマツダの次世代ロータリーエンジン搭載車RX-9の話が進みつつあります。

ロータリーエンジン搭載車は、「マツダ・コスモ」から始まりRX-8で一旦歴史の幕を閉じていましたが、それらの意識を引き継ぐ次世代ロータリースポーツ車RX-9が再び新たな歴史を切り開くこととなります。

RX-8というよりかは、実質RX-7の後継車種とも言えるRX-9の登場には期待をせざるを得ません。

まずは、東京モーターショー2017でのRX-9のプロトタイプ公開を楽しみに待ちましょう。

RX-9の続報が入れば、追ってお伝えします。

>>次期アクセラのフルモデルチェンジ最新情報はこちら

>>次期アテンザのフルモデルチェンジ最新情報はこちら