ホンダ フィットのマイナーチェンジを2017年6月29日実施!新型ノートとアクアとどう戦う?

ホンダ新型フィット

新型フィット マイナーチェンジで注目のハイブリッドシステム

今回のマイナーチェンジでは、パワートレイン、トランスミッション、エンジン(1.3L アトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジン&1.5L 直噴 DOHC i-VTECエンジン)については、それほど大きな改良が行われていません

ただ、

  • 単体重量を軽量化させるために16φから17φへとカムシャフト中空径を拡大
  • 冷却性能向上のため、エンジンブロックのブロック軸間にスリットを設定
  • スリーブ表面性状の平滑面増加&カムチェーンテンションアームの材料特性を改良

⇒摩擦係数低下、そしてフリクションのロスを低減

等と言った細かいチューニングは行われています。

しかしながら新型フィットで、今回のマイナーチェンジで大目玉となるのが改良されたハイブリッドシステム。

新型フィットのハイブリッドシステムには、1モーターハイブリッド「Sport Hybrid i-DCD」が採用されています。

この「Sport Hybrid i-DCD」は、現行フィットの2013年9月デビュー当時、世界一の燃費性能を誇っていたトヨタのアクア(JC08モード35.4km/l)よりも、約3%上の36.4km/lを実現させたシステムとして注目を集めました。

しかし、そこから約2か月後の2013年12月2日にアクアが改良されて37.0km/Lへと燃費性能を改善。

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そこで今度は、現行型フィットのハイブリッドシステムを改良することによって、MC前のJC08モードで36.4km/Lから0.8km/L向上した最大37.2km/Lへと性能が向上しました

新型フィットのハイブリッドエンジンは、今回のマイナーチェンジで

  • S/V比を下げるために、エンジンのヘッド、ピストンの形状変更
  • 熱損失を低減するために燃焼室を小型化
  • ノッキングを抑制するために、ナトリウム封入中空エキゾーストバルブをエキゾーストバルブに採用

等といった改良が行われており、他にも、

  • 空力面改善のためフロントバンパースポイラーの形状を小型化するなどの最適化
  • Cd値を1.5%改善
  • フロントウィンドウから側面に向かって空気がスムーズに流れるようにAピラー形状を改良

といった改良も行われ、その結果、37.2km/Lへと燃費性能を高めることに成功しているのです。

<残念ながらNo1の燃費性能ならず>

ただ、37.0km/Lだったアクアが同じく2017年6月にマイナーチェンジをして、なんとJC08モードで38.0km/Lまで性能を伸ばしてきたのです。

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これによって、フィットがコンパクトカー世界トップレベルの低燃費性能奪還にはなりませんでした。

もはや、燃費競争は終わりを迎えたと言えるかもしれませんね。

新型フィット マイナーチェンジでボディ剛性や静粛性も向上

新型フィットは、マイナーチェンジによって静粛性向上はもちろん、乗り心地の向上が図られ、より快適な走行が楽しめる車へと進化が目指されました。

その為に、

  • ボディ剛性強化のために、スティフナーの追加やボディの各部分の板厚を向上
  • サスペンションを減衰力の特性を最適化するために、バルブ構造を変更するなどチューニング
  • リンク機構をブレーキペダルに追加(ハイブリッドモデル)

と言った改良も行われています。

また、静粛性向上にも力が入れられており

  • メルシート(フロア下に設置)板厚を3mmに向上(以前は2mm)
  • ダッシュボードインシュレーターの遮音層の目付量を7kg/m2へと増量(グレードによる)
  • エンジン振動を抑制するために、エンジンマウントにマスダンパーを配置
  • 吸音効果が得られる素材として不織布をフロントアンダーカバーの素材に採用
  • キャビンの静粛性向上のため、シンサレート(フェンダー、ガーニッシュ類に配置)の厚さを向上

といった工夫や改善も行われています。

今回のマイナーチェンジはホンダセンシングが頼みの綱か

今回のフィットのマイナーチェンジでもう一つ注目すべきポイントはホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が搭載されたという部分です。

ホンダセンシングによる単眼カメラ

ホンダセンシングは、車種によって機能がやや異なるのですが、フィットにはヴェゼルと同様のタイプが採用されます。

新型フィットに搭載されるホンダセンシングの機能

・衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉

歩行者も検知対応する自動ブレーキシステム。

・歩行者事故低減ステアリング

歩行者側の車線をはみ出して、路側帯を歩く歩行者にぶつかりそうになった場合に、音とメーター内の表示で警告。

また、システムでステアリング操作をサポートして車道方向へ戻すように支援する機能。

・ACC〈アダプティブ・クルーズ・コントロール〉

ドライバーが設定した車速内で、自動で車が加減速するシステム。

さらに先行車と適切な距離を空けて、自動で追従しながら走ってくれる機能です。

・LKAS〈車線維持支援システム〉

単眼カメラで車線(実線、破線)を検知して、車線からはみ出ず、車線の真ん中を走るようにシステムがステアリング操作を支援サポートしてくれる機能。

※約65km/h以上の走行時に作動可能となる

・路外逸脱抑制機能

車線からはみ出ないように、メーター内の表示とステアリング振動の警告、そしてステアリング操作による支援によって車線内へ戻るようにサポートしてくれる機能。

※約60km/h~約100km/hで走行中に作動可能となる

・誤発進抑制機能

停車している時や10km/h以下という低速走行時に、前方にある障害物をシステムが検知した場合、ドライバーがアクセルペダルを踏み急発進することを抑制するための機能。

・先行車発進お知らせ機能

信号待ち等といった停車時に、先行車が発進したにも関わらず、自車が発進しなかった場合に、音とメーター内の表示でその旨を知らせてくれる機能です。

・標識認識機能

単眼カメラで道路標識を認識し、メーター内に道路標識を表示してくれる機能。

うっかり標識を見逃すことを抑制してくれる機能です。

マイチェン前のフィットには、「あんしんパッケージ」というものが用意されていますが、最新の衝突回避パッケージ「トヨタセーフティセンスC」が搭載されているアクアと比べると、どうしても性能などの部分で見劣ることは否めませんでした。

しかしながら、ホンダセンシングを搭載することで、逆に有利な立場に立つことが出来ます。

ポイント

トヨタセーフティセンスCの自動ブレーキは歩行者検知に対応していませんが、ホンダセンシングは歩行者検知に対応しています。

また、ACC※1やLKAS※2といった高速道路を走る上では、準自動運転とも言えるトヨタセーフティセンスCにはない便利な機能も存在します。

※1 ACCは先行車と自動で適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減する機能
※2 LKASは車線の中央を走行できるように支援する機能
現在国産のコンパクトカーでここまで充実した安全快適機能が備わった車がないため、燃費性能で大きくアピールができないとなると、このホンダセンシング搭載が大きな売りとなります。

アダプティブクルーズコントロールは全車速にならず・・・

ただ、一つ残念なのがヴェゼル等と同じくフィットのACCは、約30km/hスタートとなり、追従機能付きのクルコンが全車速対応ではなかったという所です。

新型シビックには、全車速対応のクルコンが搭載されるだけに、惜しい部分と言えます。

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次期4代目フィットについて

フィットの今回のマイナーチェンジで搭載が期待されていた1L直3のダウンサイジングターボエンジンは搭載されませんでした。

ターボエンジンに関しては、次期モデルにて搭載される可能性が有力となっています。

早くも4代目フィットの話題となりますが、次期フィットでは

  • ダウンサイジングターボエンジン
  • ハイブリッドシステムに「SPORT HYBRID i-MMD」

が予想されます。

フルモデルチェンジの実施時期は、2019年が現在有力です。

詳しくはこちらの記事にて。

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新型フィット マイナーチェンジ後の価格とグレード

今回のマイナーチェンジ後のフィットのグレード体系と価格は以下の通りとなります。

タイプエンジントランス
ミッション
駆動方式価格(税込み)
HYBRID1.5L
アトキンソン
DOHC i-VTEC

i-DCD
高出力モーター内蔵
7速DCT
FF1,699,920円
4WD1,894,320円
HYBRID・FFF1,815,480円
4WD2,009,880円
HYBRID・L Honda SENSINGFF2,079,000円
4WD2,241,000円
HYBRID・S Honda SENSING高出力モーター内蔵
7速DCT+パドルシフト
FF2,205,360円
4WD2,367,360円
13G・F1.3L
アトキンソンDOHC
i-VTEC
5速MTFF1,428,840円
CVT
FF
4WD1,623,240円
13G・L Honda SENSINGCVTFF1,653,480円
4WD1,847,880円
13G・S Honda SENSINGCVT+パドルシフトFF1,790,640円
4WD1,985,040円
15XL・Honda SENSING1.5L 直噴
DOHC
i-VTEC
CVTFF1,853,280円
4WD2,015,280円
RS・Honda SENSING6速MTFF2,050,920円
CVT+パドルシフト

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