V37型の新型スカイラインクーペの日本発売をまだかまだかと待ちわびる状況ですが、すでに海外では次期スカイラインクーペ候補のインフィニティQ60が発売されています。
そこで今回、インフィニティQ60の情報を元に、デザインやエンジンの性能、価格、発売に関する情報をピックアップしてみました。
今後、日本発売が期待されるV37型新型スカイラインクーペにせまります。
新型スカイラインクーペV37と見込まれるInfinitiQ60
日産栃木工場にて日産の高級ブランドインフィニティの新型クーペモデル「インフィニティQ60」の本格生産が2016年8月10日から開始されたことが報じられました。
インフィニティQ60
このインフィニティQ60は、セダンモデルのインフィニティQ50をクーペにしたものとなり、日本ではインフィニティQ50はV37型のスカイラインとして発売されています。
V37型スカイライン=インフィニティQ50
そのスカイラインの海外モデルのインフィニティQ50のクーペ版ということで、インフィニティQ60は、CV37型新型スカイラインクーペとして発売されるだろうと多くのファンから期待されています。
ちなみに先代モデルのV36型スカイラインクーペは、2016年1月を持って販売終了されています。
CV36型スカイラインクーペ
ノーマル型のV37スカイラインの時は、まず北米でインフィニティQ50が2013年8月に発売され、そして約半年後の2014年2月26日に日本で新型スカイラインハイブリッドとして発売された経緯があります。
このことから新型スカイラインクーペに関しても、北米向けインフィニティQ60が本格生産に入った8月の約半年後の2017年2月前後に日本発売が期待されていました。
しかしながら、2018年中の日本発売の情報はなく、2019年以降の状況に注目が集まっています。
新型スカイラインクーペ候補のインフィニティQ60を徹底チェック!
では、実質新型スカイラインクーペとも言えるインフィニティQ60を詳細にチェックしていきましょう。
エクステリア(外観)のデザイン
まずはインフィニティQ60のエクステリアの外観デザインについて。
インフィニティQ60のエクステリアの画像はこちらになります。
フロントグリルには、インフィニティ特有のダブルアーチグリルを採用。ヘッドライトに関しては、ライトガイド技術仕様のLEDが採用されています。
【出典:infinitiusa.com】
躍動感のある華麗な高級クーペといった感じですが、全体的に曲線の美しさがにじみ出ていて日本らしい繊細な作り込みも見られます。
先代モデルとは異なりサイドウインドウ周辺がメーキモールで加飾されているのは、高級ブランドのインフィニティらしさを感じさせられます。
インテリア(内装)のデザイン
インフィニティQ60の内装の画像に関してはこちらになります。
【出典:infinitiusa.com】
これは、インフィニティQ50(V37スカイライン)とほぼ同じテイストですが、高級感ありますよね。
もしかするとインフィニティQ50(V37スカイライン)よりも高級感あるんじゃないの?と思わせられる程です。
ちなみにインフィニティQ60のボディサイズに関しては、以下の通りとなります。
インフィニティQ60のボディサイズ | |
全長 | 4685mm |
全幅 | 1850mm |
全高 | 1385mm |
ホイールベース | 2850mm |
インフィニティQ60 パワートレイン エンジンについて
インフィニティQ60のパワーユニットに関しては、
・2.0L直4直噴ターボエンジン
・新開発された「VR30DETT」ことVR30型の3.0L V6ツインターボエンジン
⇒300hp仕様と400hp仕様の2種類あり
の2つのグレードが用意されています
スペックについては以下の通りとなります。
<スペック>
各スペック | 2.0L直4直噴ターボエンジン | 3.0L V6ツインターボエンジン(300hp) | 3.0L V6ツインターボエンジン(400hp) |
排気量 | 1991cc | 2997cc | 2997cc |
最高出力 | 211ps(155kW)/5500rpm | 304ps(224kW)/6400rpm | 405ps(298kW)/6400rpm |
最大トルク | 35.7kgm(350Nm)/1500rpm | 40.8kgm(400Nm)/1600-5200rpm | 48.4kgm(475Nm)/1600-5200rpm |
トランスミッション | 7速AT | 7速AT | 7速AT |
【出典:インフィニティプレスリリース】
新型の3.0L V6ツインターボエンジンは、かなり興味をそそられますね。
BMW 4シリーズ等のライバルと中々いい勝負ができるのではと期待できるので、日本でもこの3.0Lモデルは導入してほしいところです。
インフィニティQ60に搭載された新技術について
インフィニティQ60には、インフィニティQ50にはまだ導入されていない新技術が搭載されています。
- 第2世代ダイレクト・アダプティブ・ステアリング(DAS)
ドライブモードセレクターを使用することでステアリングの反応を好みに合わせて調整することが可能に。
モードは「Customize」「Standard」「Snow」「Eco」「Sport」「Sport+(新設定)」の6種類が用意されています。
世界中の顧客から集めたフィードバックと、総計62万5000マイル(10万km)の走行実験の結果を反映させていて、初代DASよりも操縦性能が改善されているようです。
- 電子制御サスペンションシステム「ダイナミック デジタル サスペンション(DDS)」
このシステムを使用することによって、自分好みのサスペンションセッティングに調整することが可能になります。
また、「ドライブ モード セレクター」を利用すれば、DASとDDSの2つのシステムで調整した自分好みのセッティングを一括で選択することが可能となります。
新型スカイラインクーペの発売と価格はどうなる?
インフィニティQ60については、まず2016年9月にアメリカで発売が開始されました。
その価格は、ベースモデルの2.0Tグレードが $38,950スタートとなっています。
これは、およそ日本円にして約400万円となります。
その他の価格は以下の通りとなります。
- Q60 2.0t AWD $40,950
- Q60 2.0t PREMIUM $41,300
- Q60 2.0t PREMIUM AWD $43,300
- Q60 3.0t PREMIUM $44,300
- Q60 3.0t PREMIUM AWD $46,300
- Q60 Red Sport 400 $51,300
- Q60 Red Sport 400 AWD $53,300
これらから単純計算すると新型スカイラインクーペは、日本では約400万円~約550万円くらいになる見通しということになります。
日本での発売は現時点では2017年度内が有力です。
ただ、インフィニティQ60は海外専売モデルになるという情報も一部では報じられています。
新型スカイラインクーペの日本発売がないのであればインフィニティ導入はどうなる
もしもインフィニティQ60を新型スカイラインクーペとして発売しないのであれば、今後の国内でのインフィニティの展開がどうなるのか。
2014年以降、スカイライン、フーガのCIエンブレムをインフィニティのままで発売されたことから、いずれは日本でもレクサスのようにインフィニティ単独で展開されることが予想されます。
しかしながら、インフィニティQ60を今回日本で導入しないとなると、それは厳しいのでは?と思ってしまいます。
さすがにスカイラインとフーガの次期モデルだけでインフィニティを本格導入するとも思えません。
パリモーターショー2016にて、インフィニティQX50の次期モデルと見られるコンセプトカーの「QXスポーツインスピレーション」が公開されましたが、まだ国内で需要のあるSUVのQXシリーズを導入する方針なのかもしれませんね。
ただ、高級ブランドを立ち上げるのであれば、やはり一車種はクーペは必要だと思います。
レクサスなんかは、RCシリーズに加えて、今後はLCシリーズも出ますし。
日本でも、インフィニティブランドを導入してレクサスやドイツ御三家(BMW、メルセデスベンツ、アウディ)と競合していくのであれば、是非、インフィニティQ60を新型スカイラインクーペとして発売を期待したいですね。
新型スカイラインクーペの最新情報が入れば、またお伝えしますね!