マツダの安全技術が大躍進!JNCAP自動車アセスメント平成28年度前期結果公開

2016年12月1日に、独立行政法人自動車事故対策機構は、JNCAP自動車アセスメントの平成28年度前期結果を発表しました。

今年度からは、対歩行者自動ブレーキを安全性能評価の対象とすることがNASVAより事前に発表されており、その結果に注目が集まっていました。

結果として、最も高い得点を獲得したのは、マツダのアクセラであり、マツダの安全技術の大幅な向上が実証される結果となりました。

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まさかのマツダがトップ!歩行者対応自動ブレーキが重要な時代に

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(略称はNASVA)は、1995年から自動車等の安全性能の評価と公表を行う自動車アセスメントを実施しています。

自動車アセスメントについては、日本では、JNCAP(Japan New Car Assessment Program)とも呼ばれています。

自動ブレーキを含めた安全技術への世間の関心は年々高まりつつある中、最近重要視されているのが、歩行者に対応した自動ブレーキです。

これまでは、歩行者を検知しない対車両用の自動ブレーキが多く採用されている傾向にありましたが、近年各メーカーは、対歩行者自動ブレーキを次々と実用化させている状況です。

最も早い段階から歩行者を検知して自動ブレーキで衝突回避をするシステムを実用化させていたのは、2010年に登場したスバルのアイサイトver2でした。

その後は、日産が「エマージェンシーブレーキ(カメラタイプ)」、ホンダが「ホンダセンシング」、スズキが「デュアルカメラブレーキサポート」、トヨタが「トヨタセーフティセンスP」というように歩行者検知対応の自動ブレーキシステムを実用化させ、2016年には、マツダがi-ACTIVSENSEの「アドバンストSCBS」、ダイハツが「スマートアシスト3」を投入したことで、ほとんどのメーカが歩行者検知対応の自動ブレーキシステムを実用化できている状況です。

しかしながら、メーカーによって自動ブレーキの性能はまちまちで、消費者にとっては、どこのメーカーのものが良いのかが悩ましい所。

そんな中、対歩行者自動ブレーキを安全性能評価の対象となった今回の、自動車アセスメント平成28年度前期結果は、一つの指標となります。

その中で、最高得点を獲得したのが冒頭でもお伝えしたマツダのアクセラです。

では、その結果を見ていきましょう。

JNCAP自動車アセスメント平成28年度前期結果

今回、歩行者被害軽減ブレーキ性能評価対象となった車種は以下の11車種となります。

気になる対歩行者被害軽減ブレーキの点数を含めて紹介します。

()内は総合獲得点数

・レクサスGS(67.9/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は21.9点

・レクサスRX(68.0/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は22.0点

・トヨタ クラウン(67.3/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は21.3点

・トヨタ プリウス(68.1/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は22.1点

・ホンダ フリード(58.4/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は12.5点

・スバル インプレッサ(68.9/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は22.9点

・スバル フォレスター(69.5/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は23.5点

・スバル レヴォーグ(68.5/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は22.5点

・スバル レガシィ(68.0/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は22.0点

・マツダ アクセラ(70.5/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は24.5点

・スズキ イグニス(66.3/71.0)

対歩行者被害軽減ブレーキでの獲得点数は20.3点

それぞれを順位分けにして表にするとこうなります。

さらに詳しい情報は、NASVAの公式PDFにて。

NASVA公式の平成28年度(前期)予防安全性能評価結果(PDF)

この結果から、マツダがぶっちぎりの一位を獲得しています。

総合得点でも唯一の70点台となっており、2016年度自動車アセスメント予防安全評価において最高ランクの「ASV++」を獲得するに至りました。

これまで安全評価では、スバルが優位的な存在でしたが、ここにきてマツダが台頭し始めたということになります。

なぜ、マツダがここまで成績を上げてきたのかというと、2016年7月のアクセラのマイナーチェンジにて、安全技術「i-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)」に新しく、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)という新たな自動ブレーキの機能が加わったことが関係します。

これまでマツダは、スマート・ブレーキ・サポート(SBS)という自動ブレーキシステムを採用していましたが、SBSは歩行者検知に対応できていませんでした。

そこへ今回、アドバンストSCBSという歩行者検知に対応した自動ブレーキシステムが新たに登場することになったというわけです。

正直、これまでのSBSに関しては、NASVAで公開されている評価やテスト動画を見てもあまり良いとは言えるものではありませんでした。

また、2016年のアクセラのマイナーチェンジ時には、アドバンストSCBSについてはあまりアピールされておらず、代わりに「G-ベクタリング コントロール」という別の機能を大いに宣伝していたこともあり、アドバンストSCBSの性能については未知数な部分でもありました。

しかし、今回のJNCAPの結果からアドバンストSCBSは、かなり評価のできるものということが明らかになったわけです。

実際、JNCAPの予防安全性能アセスメントでは、アドバンストSCBSの搭載前のアクセラの被害軽減ブレーキの点数が32.0点中17.8点だったのに対し、今回は32.0点満点を獲得しています。

参照URL

一つだけ、NASVAのテストにてアクセラのアドバンストSCBSの効果が分かる動画を紹介します。

この他のメーカー車種のテスト動画については、こちらのNASVAの公式サイトで確認できます。

NASVA公式サイト

何かと「鼓動デザイン」やSKYACTIV等のテクノロジーに注目されがちなマツダですが、これを機に、今後は「安全装備にも強い」という部分をアピールすることになるかもしれませんね。

日産には2017年以降に期待したい

今回発表された車種の中には日産の車は含まれていません。

特に新しい安全装備を搭載した新車を投入していないことが原因だと思われますが、CMで自動ブレーキのアピールをかつてしていただけに、今後の動向に注目が集まります。

日産には、エマージェンシーブレーキという安全装備があり、それのカメラタイプは、歩行者検知に対応しています。

しかしながら、これまでNASVAが公開する予防安全性能アセスメントの結果やテスト動画を見る限り、決して他車よりも優れているとは言いがたい状況です。

また、高級車であるスカイラインは、予防安全性能アセスメント でこれまで満点で最高評価となる「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得しているものの、自動ブレーキは歩行者検知には未だに対応していません。

今回から、自動車アセスメントに対歩行者自動ブレーキが安全性能評価の対象に入ったことから、今後は歩行者対応の自動ブレーキの存在は必要不可欠なものとなります。

日産としても、その点は十分承知していると思われますが、マツダが今回飛躍的に安全性能を向上させてきたことから、2017年は、日産にもそれ以上の安全装備の投入があることを期待したい所です。

他には、スバルが2017年に次期アイサイトを投入することを発表済みですし、2016年11月30日にマイナーチェンジしたタントに搭載されたダイハツのスマートアシスト3の性能も次回の予防安全性能アセスメント 結果でどういうデーターが出るのか楽しみですね。

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